494: Ramones / Bonzo Goes To Bitburg

ラモーンズの曲の中では異色ともいえる、政治的メッセージ色が強いナンバーがこの曲。
この曲も、大部分を書いたのはディー・ディーと言われています。
1985年にUKでシングルリリース(UK81位)され、その後、1986年リリースのアルバム『アニマル・ボーイ』(US143位/UK38位)に収録されています。
「ボンゾ」とは当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガン、また「ビットブルク」は第2次世界大戦の戦死者が眠る墓地の所在地ですが、この墓地には、ナチスの親衛隊メンバーも葬られていたことから、レーガン大統領が訪問した際に、論争が起こっています。
そんな自国の大統領に対して、ここでは「ヒットラーのチルドレンになるなよ!」という強烈な言葉が向けられています。
ただ、そういうことは抜きにして、ここでも彼らのストレートなロック・サウンドとポップなメロディーは、いつも通りの存在感を示しています。
セールス面では成功と無縁でしたが、ラモーンズはロックの歴史に大きな足跡を残し、後の世代のミュージシャンに多大なる影響を与えた、偉大なるバンドであったと思います。

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