339: Dionne & Friends / That's What Friends Are For

「Don't Go Breaking My Heart」以降は、セールス面で低迷期にあったエルトン・ジョンが、久々にUSナンバー1となった1985年の大ヒット曲ですが、実に様々な「つながり」がある曲でもあります。
この曲の作曲者はバート・バカラック。おととい紹介した方の「Don't Go Breaking My Heart」のソングライターです。(作詞はキャロル・ベイヤー・セイガー)
そして、その曲のオリジナル・ヴァージョンを歌ったディオンヌ・ワーウィックが、このシングルの主役でした。
スティーヴィー・ワンダーの吹くハーモニカのイントロに始まる、ヴォーカリスト4人の豪華な共演は、当時は特に気にもせず聴い流していましたが、35年経った今聴くと、なかなかに聴きごたえがあります。
その中でも、特に印象的なのはエルトン・ジョンで、ここでの彼は周りの3人に負けじと、実にソウルフルなヴォーカルを披露しています。
彼を「ブルー・アイド・ソウル」にカテゴライズすることはないと思いますが、その気になればジャンルの垣根を越えられるだけの技量を持ち合わせているということなのでしょう。さすがは一時代を作ったミュージシャンです。
それにしても、スティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイト、そしてエルトン・ジョンの大物3人をひとまとめにして「&フレンズ」の一言で雑に済ませるというのも、ものすごい話ではあります。

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