621: Nirvana / Love Buzz

今は亡きカート・コバーンも、ヤング・マーブル・ジャイアンツのサウンドをこよなく愛したミュージシャンの1人でした。
ニルヴァーナのヒストリーで、個人的に「謎」だと思っているのが、1stシングルです。1988年、インディ・レーベルのサブ・ポップからこの曲をリリースし、これが最初のリリース作品となります。
不思議なのは、記念すべき1stシングルを、なぜカヴァー曲にしたのか、と言う点です。
この曲、オリジナルはオランダのバンド、ショッキング・ブルー(US1位を獲得した「ヴィーナス」で有名)ですが、特にシングルヒットしたわけでもありません。
また、カヴァーするにしても、ポップソングではなく、もう少しハード・ロック寄りな曲を選択する方が自然な気がします。
まあ、「謎」が解けることは無いのですが、我々が思っている以上に、カート・コバーンと言う人は、ポップ・ミュージック好きだったのでしょう。それは、少年ナイフを大好きだったということにも表れている気がします。
もっとも、「静」と「動」のコントラストが大きいアレンジは、デビュー曲の段階で既に存在していたというのは流石です。

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