155: Elvis Presley / Suspicious Minds

メンフィスでレコーディングされた傑作と言えば、『From Elvis in Memphis』(US13位/UK1位)を忘れるわけにはいきません。
1960年代は映画がメインで、音楽活動は片手間で行っている状態だったエルヴィス。かつての「キング・オブ・ロックンロール」も、1960年代後半には過去の人になっていました。
そんなエルヴィスが、1969年に地元メンフィスにて作り上げた『From Elvis in Memphis』は、名曲「イン・ザ・ゲットー」(US3位/UK2位)を収録し、「キング」の復活を高らかに宣言する作品となりました。
エルヴィスと言えば「ロックンロール」のイメージが強いですが、R&B、C&W、ゴスペル、スタンダード、ポップス、バラード、そしてロックンロールと、本当に何を歌っても上手いシンガーだったと、曲を聴くたびに思います。
この曲は、そのメンフィス・セッションにてレコーディングされ、アルバムには収録されませんでしたが、1969年8月にシングルリリースされ、7年ぶり、通算18曲目のUSナンバー1となります(UK2位)。
そして、この曲が彼の最後のUSナンバー1となりました。

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