440: Art Pepper / You'd Be So Nice To Come Home To

1950年代に人気を博したウエストコースト・ジャズは、音楽教育を受けた白人ミュージシャンが中心だったこともあり、洗練された都会的でクールなサウンドが特徴でした。
アルトのアート・ペッパーも代表的なミュージシャンの1人で、1956年にはチェット・ベイカーと一緒にアルバム『プレイボーイ』をリリースしています。
彼の代表作として挙げられるのが、1957年の『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』。
レッド・ガーランド、ポール・チェンバーズ、フィリー・ジョー・ジョーンズという、当時のマイルス・デイヴィス・クインテットのリズム・セクションを従えたワン・ホーン作品で、東海岸と西海岸の競演という意味でも、歴史的な作品と言えるでしょう。
オープニングのこの曲は、コール・ポーター作のスタンダード・ナンバー。
この曲、ヴォーカルものでは、ヘレン・メリルのヴァージョンが有名ですが、インストものの代表として、このヴァージョンを推す人が多いのではないでしょうか。

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