401: Todd Rundgren / Just Another Onionhead; Da Da Dali

『サムシング/エニシング?』がヒットした翌年の1973年、トッドはアルバム『魔法使いは真実のスター』をリリースします。
その内容は、前作とは似ても似つかぬものでした。
A面は、12曲(その大半が2分未満の曲)が繋ぎ目なく詰め込まれた、サイケでカオスなサウンドの洪水。B面は、お気に入りのソウル・ミュージックのメドレーを含むソフトなポップス集。1枚モノなのに収録時間は約56分。
もう、やりたい放題です。
この曲はA面の10曲目ですが、この曲に限らず、A面は大体こんな感じです。
おそらく、前作で見せた「メロディーメイカーとしてのトッド」を期待したファンは、唖然としたことでしょう。
その結果...セールス的には大失敗に終わります(US86位)。
ただ、当時から評論家やミュージシャンからは高く評価されていました。さらに、当時のファンを呆然とさせたA面は、90年代以降の「ローファイ」の先駆者としても、現在では再評価されています。
よく「バ〇と天才は紙一重」と言いますが、彼の場合は「〇カ側に片足だけでなく両足とも突っ込んだ天才」という感じでしょうか。

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