296: The Beatles / Matchbox

リンゴがリード・ヴォーカルを担当したカール・パーキンスのカヴァーは、もう1曲、この曲がありますが、オリジナル・アルバムには未収録のため、見落とされがちな印象があります。
オリジナルは1957年にリリースされていますが、ビートルズは1961年ごろからライヴのレパートリーにしていたようです。
当時のリード・ヴォーカルはピート・ベストでしたが、ドラマーがリンゴに交代した時期は、ジョンが歌っていたこともあるようです。その後、リンゴのヴォーカル曲として定着します。
1964年にリリースされたビートルズのヴァージョンは、UKでは4曲入りEP『Long Tall Sally』でのリリースのみでしたが、USではシングルA面としてリリースされ、17位のヒットとなっています。
ちなみに、USシングルのB面曲は、こちらもカヴァー曲で、ラリー・ウィリアムズの「スロー・ダウン」でした。
中期以降にリリースされる、質量ともに圧倒的なオリジナル曲の数々を思うと、シングルが両面ともカヴァーと言うのは意外な気もしますが、初期においては「カヴァーの名手」というのもビートルズの大きな魅力であったことは間違いありません。

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