606: Big Star / Thirteen

ティーンエイジ・ファンクラブのアルバム『サーティーン』というタイトルは、彼らが敬愛するこのバンドの曲のタイトルから拝借しています。
ビッグ・スターが1972年にリリースした1stアルバム『#1レコード』は、その素晴らしい内容にもかかわらず、宣伝と流通がほとんどされなかったため全く売れず、「不遇な名盤」の代名詞となっています。
アルバムに収録されたこの曲は、アコースティック・ギター2本のみで歌われる、ただただ美しいバラード。パワーポップの名曲が並ぶアルバムの中で、その美しさは際立っていました。
これだけの名作にもかかわらず、当時はほとんど聴く術がなかったというのは信じられない話です。今では、彼らがリリースしたすべての作品が再発され、誰でも当たり前のように聴けるわけで、本当に良い時代になったと思います。

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