537: The Eagles / Wasted Time

名盤『ホテル・カリフォルニア』から好きな曲を1曲だけ選べと言われれば、私、この曲を選びます。
アルバムのオープニングからシングルヒット曲が3曲並んだA面のラストに収録されたこの曲、ドン・ヘンリーの何とも言えない哀愁を帯びたヴォーカルが印象的です。
私、この曲の歌詞を理解していなくて、きっと「人生のあの頃は無駄な時間だった」みたいな意味だろうと勝手に思っていました。
実際には、一番最後に「it wasn't really wasted time」と歌われていて、「本当は無駄じゃなかったんだ」という真逆の内容だと知ったのは、だいぶ後になってからでした。
ところで、『ホテル・カリフォルニア』にはヴォーカル曲が8曲収録されていますが、そのうち5曲でドン・ヘンリーがリード・ヴォーカルを取っています。(残りは、グレン・フライ、ジョー・ウォルシュ、ランディー・マイズナーが各1曲ずつ)
なるほど、アルバム全体に漂う重くダークな雰囲気はそのせいだったのかと、納得してしまいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?