520: Elvis Costello and The Attractions / Oliver's Army

ABBAはポップ・グループでしたが、多くのロック・ミュージシャンが、ABBA好きを公言しています。
そして、エルヴィス・コステロもその1人です。
彼の場合、単なるファンでなく、音楽にもうまく取り込んでいます。
1979年リリースのアルバム『アームド・フォーセス』(UK2位/US10位)からの1stシングルとなったこの曲(UK2位)は彼の代表曲ですが、イントロのピアノは「ダンシング・クイーン」のフレーズを拝借しているのが一聴して分かります。
ただ、拝借したアイディアをうまく自分の作品に昇華させているあたり、さすがは稀代のメロディ・メイカー、コステロです。
しかも、こんなポップな曲なのに、歌詞は北アイルランドに駐留するイギリス軍のことを、かつてアイルランドやスコットランドに侵攻した「オリヴァー・クロムウェルの軍隊」と皮肉った内容という、シニカルさ。
まさにUKを代表するソングライターの真骨頂と言える名曲です。

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