185: Todd Rundgren / Good Vibrations

ヤードバーズの「幻の10年」を、私の心の師匠であるトッド・ラングレン先生がカヴァーしています。
1976年リリースのアルバム『Faithful』(US54位)は、A面がカヴァー、B面がオリジナルという構成で、「幻の10年」はアルバムのオープニングでした。
ただし...そこはトッド師匠、普通のカヴァーではありません。
アルバムのタイトル通り、オリジナルを「忠実」に再現しており、一歩間違えば(間違わなくても⁉)「これ、パロディじゃない?」というレベルです。
その中でも、最もパク...いや、「忠実」度が高いのが、ザ・ビーチ・ボーイズのこの曲(US34位)。ボーっと聴いていたら、オリジナルと間違えてしまうかも知れません。
クレジットを見ると、他の参加ミュージシャン(当時のユートピアのメンバー)にはVocalやChorusと記載されていないので、おそらくこのコーラス、完全にトッド師匠1人の多重録音で創られていると思われます。まさに神業。
ま、プロのミュージシャンが「忠実」なカヴァーを発表するのもどうなんだ?という考え方もありますが、「好きなことを好きなようにやる」というフットワークの軽さは、ぜひとも見習いたいと思います。

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