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#カヴァー
582: Siouxsie And The Banshees / Dear Prudence
スージー&ザ・バンシーズのシングルで、最高位を記録したのは、ビートルズ・ナンバーのカヴァーでした。 アルバム『キス・イン・ザ・ドリームハウス』を最後に、ギターのジョン・マッギオークが体調不良のため脱退します。 その後任として参加したのは、ザ・キュアーのロバート・スミスでした。 この体制による初のリリースとなったのが、1983年9月のこのシングルで、UK3位まで上昇する大ヒットとなりました。 1stアルバムでも「へルター・スケルター」をカヴァーしているように、彼らはビートルズの作品の中でも『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』が好きなようですが、どちらもかなり個性が強いだけに、安直にはカヴァーできない曲ではあります。 その後、この体制でアルバム『ハイエナ』をレコーディングしますが、ロバート・スミスはザ・キュアーの活動に専念するため、アルバムリリースと前後して脱退しています。
413: David Bowie / Let's Spend The Night Together
ディーヴォの「サティスファクション」は、原曲からかけ離れたカヴァーでしたが、ストーンズによるオリジナルのイメージが強すぎるので、ある意味仕方がないように思います。 ストーンズの曲を比較的ストレートにカヴァーした例として、真っ先に思いつくのが、デヴィッド・ボウイのこの曲。 1973年にリリースされた『アラジン・セイン』に収録されていました。このアルバムは、ボウイにとって初のUK1位を獲得します(USは17位)。 軽快なアップテンポの小気味いいロックンロールですが、マイク・ガースンの弾くピアノがちょっと不気味な不協和音を奏でていて、独特の雰囲気を醸し出しています。 アルバム中、この曲だけがカヴァーですが、全く違和感がないのは、このピアノ・サウンドの貢献が大きいと思います。 それにしても、『ハンキー・ドリー』『ジギー・スターダスト』『アラジン・セイン』と、この時期のボウイは文句のつけようがありません。