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#サイケデリック・ロック
687: Jefferson Airplane / Plastic Fantastic Lover
ファンタスティック・プラスチック・マシーンというユニット名のうち、2つの単語が入っているのがこの曲。 1960年代後期のサンフランシスコを代表するバンド、ジェファーソン・エアプレインが1967年にリリースした2ndアルバム『シュールリアリスティック・ピロー』(US3位)は、サイケデリック・ロックの名盤にして、文句なしの代表作。 (と言いつつ、『ヴォランティアーズ』も甲乙つけがたいですが...) このアルバム、グレイス・スリックが歌って大ヒットした「あなただけを」「ホワイト・ラビット」があまりにも有名ですが、アルバム全体のトーンとしては、ジャズやフォークの影響が強く感じられる作品でもあります。 アルバムのラストに収録されたこの作品も、かなりフォーキーなサウンドが特徴的ですが、間奏に入るちょっと不気味なギターが、激動の時代の空気感を表しているように感じます。
289: Pink Floyd / See Emily Play
昨日も書きましたが、ハリケーン・スミスことノーマン・スミスが、プロデューサーとして世に送り出したバンドの代表格がピンク・フロイド。 ピンク・フロイドは、1967年3月にシングル「アーノルド・レーン」(UK20位)でデビュー。ただ、この曲のプロデュースはジョー・ボイドでした。 そして6月にリリースされた2枚目のシングルがこの曲でした。何とも不思議な雰囲気をもつこの曲は、UK6位と初のトップ10ヒットとなります。 さらに8月には1stアルバム『夜明けの口笛吹き』(UK6位/US131位)をリリース。11曲中8曲をシド・バレットが書いていることもあり、トリップ感あふれる幻想的なサウンドとなっており、サイケデリック・ロックの傑作の地位を確立しています。 しかし、シド・バレットは薬物中毒と精神障害により、バンド脱退を余儀なくされます。以降、バンドはよりプログレ色を強めていき、『狂気』や『ザ・ウォール』といったメガヒットを生み出すこととなります。 ピンク・フロイドの代表作と言えば、70年代の作品になるのでしょうけど、個人的には初期のサイケなサウンドの方が、より魅力を感じます。 それにしても、このMVは何がしたいのか、さっぱり分かりません...