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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2023年10月の記事一覧

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915: The Ventures / Slaughter On Tenth Avenue

「○番街」つながりで、このインストナンバー。 この曲、オリジナルはリチャード・ロジャースが書いた1936年のブロードウェイ・ミュージカル『オン・ユア・トウズ』中の楽曲ですが、まあ、ポピュラー・ミュージックのファンにとっては、やっぱりザ・ベンチャーズでしょう。 1964年にシングル(US35位)でリリースされ、アルバム『ノック・ミー・アウト』(US31位)にも収録されています。(曲の知名度の割に、チャート最高位が地味過ぎるのは驚きですが...) 60年代の「エレキブーム」という言葉が、一番しっくりくるのは、間違いなく彼らだと思います。 ちなみに、間奏のアルト(レスリー・スピーカーを通して、シンセのようなサウンドに聴こえる)を吹いているのは、レオン・ラッセルです。

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914: Bob Dylan / Positively 4th Street

「道の名前」が入ったディランの曲つながりです。 『追憶のハイウェイ61』セッションでレコーディングされたこの曲、何故かアルバムには収録されず、「ライク・ア・ローリング・ストーン」に続くシングルとしてリリースされています(US7位/UK8位)。 繰り返されるシンプルなメロディにのせて、どこまでも皮肉の効いた歌詞が歌われる、いかにもディランらしい曲ですが、マイク・ブルームフィールドやアル・クーパーが参加しているせいか、サウンドの方も聴きごたえがあります。 それにしても、このタイトル、歌詞にも全く登場しませんが、どういう意味があるのでしょうか?

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913: Bob Dylan / Highway 61 Revisited

またアメリカの道路に戻ります。 ハイウェイ61は、アメリカ中部を南北に結ぶ道路で、彼の故郷であるミネソタ州ダルースを通っていました。 その道路をタイトルにした1965年のアルバム『追憶のハイウェイ 61』(US3位/UK4位)は、彼の最高傑作に挙げられることも多い、文句なしの名盤です。 「ライク・ア・ローリング・ストーン」が収録されているアルバムというイメージがありますが、それ以外にも、「やせっぽちのバラッド」や「廃墟の街」など、重要なレパートリーが収録されています。 そして、イントロの笛(?)の音が印象的なこのタイトル曲も、代表曲の1つで、ローリング・ストーン誌のオールタイム・グレイテスト・ソング500にもリストアップされています。

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912: 乃木坂46 / Route 246

国道つながりでこの曲を。 コロナ禍で世の中すべてが自粛、自粛だった2020年7月に、配信限定シングルとしてリリースされたこの曲、音楽活動を引退していた小室哲哉氏の復帰作という点でも話題となりました。 まあ、正直「どこかで聴いたような...」感は否めませんが。 MVを見ると、この曲に参加していた18人中10人はすでに卒業しており、この3年間で、乃木坂が急激に若返りしたことを実感します。これは、2022年に5期生が加入したことも大きいでしょう。 ちなみに、東京から沼津を結ぶ国道246号は、その距離約125km。アメリカのルート66とはかなりスケール感が違いますが、重要な路線です。

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911: Dr. Feelgood / (Get Your Kicks On) Route 66

「ロクセット」のシングルB面は、この有名曲のカヴァーでした。 ボビー・トゥループが書いたこの曲、最初にレコーディングしたのはキング・コール・トリオで、1946年にリリースされています。 以降、R&B、ジャズ、ポップ、ロックと、様々なジャンルにアレンジされて、実に多くのミュージシャンにカヴァーされており、今やスタンダードとなっています。 題材となったルート66は、シカゴとサンタモニカを結ぶ旧国道で、その長さは3700kmを超えていました。 北海道最北端から九州最南端よりも長いわけで、アメリカの広さを実感します。

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910: Dr. Feelgood / Roxette

ロクセットというユニット名は、この曲から拝借しています。 パブロックの雄、ドクター・フィールグッドが1974年にリリースしたデビュー曲がこの曲でした。 その後、1stアルバム『ダウン・バイ・ザ・ジェティ』に収録され、また1976年のライブ・アルバム『殺人病棟』(UK1位)にも収録されています。 後のパンク・ロックに与えた影響は大きく、またウィルコ・ジョンソンのプレイスタイルは、ロック・ギターの長い歴史の中でも異彩を放っています。

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909: Roxette / It Must Have Been Love

映画同様に大ヒットした『プリティ・ウーマン』のサウンドトラック。最大のヒットとなったシングルは、この曲でした。 スウェーデン出身のポップ・デュオ、ロクセットによるこの曲、元々は1987年にリリースされており、母国スウェーデンで4位のヒットを記録しています。 そして、1990年に『プリティ・ウーマン』のサウンドトラックに収録され、シングルリリースされると、US1位/UK3位ほか、世界各国でトップ10入りするメガヒットとなっています。 2002年にヴォーカルのマリー・フレデリクソンが脳腫瘍を患い、以降は健康状態に合わせて活動を続けていましたが、マリーは2019年に亡くなっています(享年61)。

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908: Go West / King Of Wishful Thinking

こちらは曲名ではなく、グループ名が「ゴー・ウエスト」。 ゴー・ウエストは、1982年にロンドンで結成されたポップ・デュオで、1985年にデビューしています。 音はダンサブルなエレポップですが、歌はソウルフルで、一歩間違うと暑苦しくなってしまうしまうところを、絶妙のバランス感覚で踏みとどまっていると言った感じのサウンドです。 彼らの曲で、最も知名度が高いのは、映画『プリティ・ウーマン』のサウンドトラックに収録されたこの曲(UK18位/US8位)でしょうか。 MVを見ていると、1990年という時代を感じて、懐かしくなります。 21世紀に入ってからは全く名前を聞かなかったのですが、現在も活動中とのことで、結構驚きました。

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907: Pet Shop Boys / Go West

ペット・ショップ・ボーイズのヒット曲をもう1曲。 1979年にヴィレッジ・ピープルがリリースしたヒット曲(US45位/UK15位)を、エレクトロ・ポップにリメイクしたこの曲、1992年にリリースされ、UK2位の大ヒットとなっています。また、USではHot100入りはしていませんが、ダンス・クラブ・チャートでナンバー1を獲得しています。 そして、サッカーの応援でサポーターにより歌われることも多く、彼らの曲の中でも一般の知名度は上位に入ると思われます。 このMV、久々に見ましたが、東西冷戦をネタにした、なかなか鋭い作品です。 ただ、物心ついたころはまだソヴィエト連邦が存在した私の世代はともかく、今の若い世代には、この赤っぽい色調の古めかしいCGが何を意味するのか、理解しろというのは酷な話かもしれません。

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906: Pet Shop Boys / It's A Sin

同じ「罪」でも、法律上の犯罪は「crime」、宗教的・道義的な罪は「sin」と、英語では違う単語となります。 ペット・ショップ・ボーイズの1987年の大ヒット曲は「sin」の方でした。 2ndアルバム『哀しみの天使』(UK2位/US25位)からのリード・シングルとしてリリースされ、彼らにとって2曲目のUKナンバー1を獲得、またUSでも9位とトップ10入りを果たしています。 タイトルを意識したかのような、荘厳な雰囲気のあるMVが印象的でしたが、当時高校生だった私は、シャープペンシルをカチカチして「イッツ・ア・芯」とか間抜けなことを言っていたことは、忘れてしまいたい記憶です。

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905: Michael Jackson / Smooth Criminal

「スムーズ」つながりで、この曲を。 モンスター・アルバム『バッド』からの7枚目のシングル・カットとなったこの曲、チャートアクションもUS7位/UK8位と、マイケルの作品としては非常に地味なヒットに過ぎません。 それでも、この曲がファンの間で高い人気を維持しているのは、もちろん、曲のカッコよさもありますが、それ以上に、このMVのインパクトが大きいと思います。特に、7分過ぎに登場する「ゼロ・グラヴィティ」には、度肝を抜かれました。 思えば、80年代に登場したMTVの魅力を最大限に活かしたのは、マイケルだったように思います。 もし彼が生きていたら、今の時代のメディアを駆使してどんなことをやっていたのか、見てみたかったような気がします。

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904: Sade / Smooth Operator

シャーデーと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは、やっぱりこの曲でしょうか。 1984年の1stアルバム『ダイヤモンド・ライフ』(UK2位/US5位)からの3枚目のシングルとしてリリースされ、UKでは19位ながら、USで5位と大ヒットを記録し、ワールドワイドな人気を得ることになった、記念すべきナンバーです。 ジャズのようでもあり、R&Bのようでもあり、ボサノヴァのようでもある、洗練されたポップスという、このバンドのサウンドの魅力をすべて詰め込んだ、そんな1曲です。

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903: Sade / No Ordinary Love

今度は、普通ではない恋。 シャーデーが1992年にリリースした『ラヴ・デラックス』(UK10位/US3位)のオープニング・トラックで、リード・シングルにもなったこの曲(UK14位/US28位)。 音数の少ない、洗練されたサウンドは、いかにもシャーデーといった感じです。 ちなみに、「シャーデー」はバンド名で、リード・ヴォーカリストのシャーデー・アデュを中心とした4人組です。 とにかく寡作で、以降のアルバムリリースは、2000年(『ラヴァーズ・ロック』)、2010年(『ソルジャー・オブ・ラヴ』)と、インターバルが8年、10年も開いています。 その後、アルバムはリリースしていませんが、忘れた頃にシングルをリリースしたりしながら、現在も活動中です。

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902: U2 / Ordinary Love

熱い恋、冷たい恋ときて、今度は普通の恋。 U2が2013年にリリースしたこの曲(UK82位/US84位)は、映画『マンデラ 自由への長い道』のために書き下ろした主題歌でした。 翌年のゴールデングローブ賞で、主題歌賞を受賞しています。ちなみに、アカデミー賞の歌曲賞にもノミネートされていましたが、こちらは受賞を逃しています。 なお、ネルソン・マンデラは、この映画が公開された直後の2013年12月に、95歳で亡くなっています。