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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2023年9月の記事一覧

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892: Sonic Youth / Silver Rocket

今日は「ロケット」つながりです。 ソニック・ユースの代表作と言えば、インディ・レーベルから最後のリリースとなった1988年の『デイドリーム・ネイション』(UK99位)を挙げる人が多いのではないかと思います。 アルバム2曲目に収録されたこの曲、始まりはパンク・ロック風ですが、中間部で登場するギター・ノイズで埋め尽くされたアヴァンギャルドなサウンドこそ、このバンドの醍醐味という感じがします。 ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンで彼らが提示したスタイルが、世界各地でフォロアーを育み、それらが共鳴し合うことで、オルタナティヴ・ロックという大きなムーヴメントを築き上げるに至ったことは、まさに偉業と呼んでいいでしょう。

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891: Elton John / Rocket Man

「~・マン」というタイトルの曲は数えきれないくらいありますが、ここではエルトン・ジョンの代表曲を。 1972年リリースの『ホンキー・シャトー』(UK2位/US1位)は、黄金時代の幕開けとなった記念碑的な作品でした。 1stシングルとなったこの曲(UK2位/US6位)は、火星に向けて飛び立った宇宙飛行士が主人公でした。アポロ11号の月面着陸からの数年間は、こういったテーマの曲が多かったようです。 2019年に公開された彼の半生を描いた映画『ロケットマン』は、もちろんこの曲のタイトルから引用されたものです。

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890: The Human League / Mirror Man

「ミラー」も「マン」もつながっている曲です。 ヒューマン・リーグの代表曲と言えば、何と言っても「愛の残り火」(UK1位/US1位)でしょう。1981年の年末から1982年にかけて、世界中で大ヒットしました。 それに続くシングルがこの曲(UK2位/US30位)なのですが、正直、知名度は格段に落ちる感があります。 今聴くと、いかにも「この時代」っぽいエレポップなのですが、「愛の残り火」と、この次のシングル「ファシネーション」に比較すると、曲調がちょっと地味でインパクトに欠けることが原因なのかも知れません。

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889: Michael Jackson / Man In The Mirror

No1ヒットを量産した『バッド』で、ファンから最も支持されているのは、この曲かも知れません。 4枚目のシングルとしてカットされ、2週連続US1位を獲得しています。 この曲を書いたのは、「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」でマイケルとデュエットしていたサイーダ・ギャレットと、グレン・バラードでした。 静かに始まる歌い出しから、ゴスペル調コーラスへと盛り上がっていく流れは見事です。また、メッセージ性の強い歌詞とMVも実に印象的でした。 ちなみにこの曲、1988年のリリース当時、UKでは21位どまりでしたが、彼が亡くなった2009年に2位まで上昇しています。 名実ともにマイケルの代表曲として、これからも聴き継がれていく1曲です。

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888: Michael Jackson and Siedah Garrett / I Just Can't Stop Loving You

「キャント・ストップ・~」というタイトルの曲は数多いですが、「8並び」の回でもありますし、「キング・オブ・ポップ」に登場いただきます。 音楽史上最も売れたアルバム『スリラー』以来のアルバムとして、尋常ではない注目の中、1987年にリリースされたアルバム『バッド』(US1位/UK1位)。 アルバムからの1stシングルとしてリリースされたのが、サイーダ・ギャレットとデュエットしたこの曲でした(US1位/UK1位)。 この曲から5曲連続USナンバー1を獲得するなど、このアルバムも80年代を代表する作品の1つとなっています。 『スリラー』の次の作品というプレッシャーを全く感じさせないところが、スーパースターのスーパースターたる所以でしょう。

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887: Archie Bell & The Drells / I Can't Stop Dancing

「踊り続ける」ナンバーをもう1曲。 アーチー・ベル&ザ・ドレルズと言えば、「タイトゥン・アップ」(US1位/UK55位)があまりにも有名ですが、あまりにも有名なベースラインを始め、ファンクの原型を作ったことは、音楽史に残る「偉業」と言っていいと思います。 「タイトゥン・アップ」の大ヒットを受け、アトランティック・レコードは「早く次の作品を!」とプレッシャーをかけます。そんな中でリリースされた次のシングルがこの曲で、こちらもUS9位のヒットを記録しています。 一聴して分かりますが、「タイトゥン・アップ」の焼き直しと言ってもいいほど、ソックリです。 時間がなかったんでしょうね...

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886: The Jam / Non-Stop Dancing

「~・ダンシング」つながり。ドミノは次々に倒れていきますが、こちらは止まりません。 1977年にリリースされた、ザ・ジャムの記念すべき1stアルバム『イン・ザ・シティ』(UK20位)は、パンク・ムーヴメント真っ只中という時代を反映した、荒々しいサウンドが印象的な作品でした。 アルバムの中では比較的話題に挙がることが少ないこの曲ですが、古典的なロックンロールを土台にしながら、ブリッジのところではちょっと変わった展開を入れるなど、後に大きく開花する曲作りの才能の一端を、早くも披露しています。

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885: Pet Shop Boys / Domino Dancing

「ドミノ」つながりで、この曲を。 ペット・ショップ・ボーイズが1988年にリリースしたアルバム『イントロスペクティヴ』(UK2位/US34位)の収録曲で、リード・シングル(UK7位/US18位)としてカットされたこの曲、ちょっとラテンっぽいサウンドがアクセントとなっています。 実はこの曲、意外なことに、彼らにとってUSシングル・チャート(Hot 100)における最後のトップ40入りしたナンバーです。 これ以降も、UKチャートやUSダンスチャートではトップ10ヒットを連発し続けているだけに、かなり不思議な気がします。

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884: Van Morrison / Domino

ヴァン・モリソンの代表曲と言えば「ブラウン・アイド・ガール」(US10位)を挙げる人が多いと思いますが、USシングルチャートでの最高位を獲得したのは、実はこの曲です。 1970年リリースの『ストリート・クワイア』(UK18位/US32位)に収録されていたこの曲は、そのタイトルが示す通り、彼が敬愛するミュージシャンであるファッツ・ドミノに捧げられています。 1stシングルとしてカットされ、US9位のヒットを記録しています。 このアルバム、R&Bへのリスペクトを感じさせる内容となっており、ファンの間でも根強い人気を博している作品です。

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883: Van Morrison / Cleaning Windows

「ガラス窓が汚れてる」ならば、窓を掃除しようということで、この曲を。 ヴァン・モリソンが1982年にリリースした『ビューティフル・ヴィジョン』(UK31位/US44位)は、ちょっとニューエイジ寄りな作風のアルバムで、ケルティック・フォークやジャズの影響を強く感じるサウンドには、以前からのファンの間で賛否両論あったようです。 そんな中にあって、シングルカットされたこの曲は、比較的以前のR&B色をキープした曲調で、ライブでも頻繁に演奏されています。

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882: 日向坂46 / ガラス窓が汚れてる

私、坂道グループでは日向坂推しの「おひさま」なのですが、前回まで1曲も取りあげていなかったのは、自分でも意外でした。 アイドルのシングルの場合、表題曲以外はほとんど注目されることもないので、「どうせやっつけ仕事なんでしょう?」と思ってしまうところですが、実はカップリングには「隠れ名曲」が多く、ファンの間では表題曲より人気がある場合も珍しくありません。 彼女たちの最新シングル『Am I ready?』でも、個人的にはこの曲が一番印象に残っています。 アイドルの楽曲には珍しいハードなサウンド(特にベースが強烈)とメッセージ性の強い歌詞が特徴ですが、逆再生や速度変更を使った不思議な世界観のあるこのMVも、なかなかのインパクトです。

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881: 日向坂46 / JOYFUL LOVE

「ジョイ」つながりで、この曲を。 同姓のメンバーが2人いるという単純な理由から、坂道グループの中で個人的に一番推している日向坂46。 彼女たちのデビューシングル「キュン」に収録されていたこの曲、元々は改名前のひらがなけやき時代に、メチャカリのCMタイアップソングとなった曲でした。 岐阜県の養老天命反転地で撮影されたこのMVには、不思議な世界観が記録されています。 そして、この曲を語るときに外せないのはライヴでしょう。 客席のブロックごとにペンライトの色を変え、会場全体で巨大な虹を作る演出は、日向坂ライブに欠かせない演出となっています。 ファンの間では、シングル表題曲に負けない人気を誇る楽曲です。

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880: Flipper’s Guitar / Joyride

オレンジ・ジュースの曲のタイトルを、そのままデビュー・アルバムのタイトルにしたのが、フリッパーズ・ギター。 1989年にリリースした『three cheers for our side 〜海へ行くつもりじゃなかった〜』は、UKインディー・ポップの影響をそのまま押し出した作風で、全曲歌詞が英語ということでも話題になりました。 リリース直後に小山田圭吾と小沢健二の2人組となりますが、リリース時は5人組のバンドでした。 それこそ、数えきれないくらい何度も聴いた作品なので、全曲大好きですが、ここではフワフワとしたコーラスが心地よいギター・ポップのこの曲を。 ちなみに、シングルカットしたわけでもないのにMVが作られているのには興味深いエピソードがあります。 同じレコード会社のWinkが大ヒットし、その利益を税金として納めるくらいなら、節税策として所属するミュージシャンのために投資した方が良いだろう、ということで、MVを制作することになったとのこと。 いやはや、Winkおそるべし、ですね。

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879: Orange Juice / Three Cheers For Our Side

タイトルに「three」が入る曲は色々とありますが、個人的に大好きなバンドの曲からピックアップ。 スコットランドはグラスゴーで結成されたオレンジ・ジュース。 インディーズのポストカード・レコーズに所属していた初期が最高ではあるものの、記念すべきメジャー・デビューとなった『ユー・キャント・ハイド・ユア・ラヴ・フォーエヴァー』(UK21位)も、もちろん大好きなアルバムです。 バンドの中心はエドウィン・コリンズですが、この曲はギターのジェームズ・カークによる作品。 8ビートとシャッフルが唐突に入れ替わってみたり、ネオアコと言いながらも、ギターサウンドに透明感が無くヨレヨレだったり(もちろん誉め言葉)、既存の音楽の常識をはみ出したスタイルは、「これぞポスト・パンク」といった魅力にあふれています。 あ、でも、この魅力を「ヘタウマ」の一言で片づけてほしくはないですね。