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連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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つながりのある曲を鎖のように連ねながら、その曲に対する思いをコメントしていきます。ほぼ毎日更新(予定)です。
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2023年2月の記事一覧

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738: The Beatles / Back In The U.S.S.R.

おそらく、世界で一番有名なパロディ・ソングはこの曲でしょう。 ビートルズが1968年にリリースした『ザ・ビートルズ』(UK1位/US1位)(通称『ホワイト・アルバム』)のオープニングナンバーがこの曲でした。 一応、「アメリカに長期滞在したソ連のスパイが、任務を終え帰国する」という設定のようですが、当時は冷戦の真っ只中。しかも、この年はチェコ事件もあり、緊張が高まっていた時期でもあります。 そんな中にあって、こんなパロディ・ソングを出すとは、不謹慎極まりないとも言えますが、いかにビートルズが「ぶっ飛んだ」バンドだったかを証明しているとも言えるでしょう。 途中、ビーチ・ボーイズのコーラスをあからさまに真似していますが、その部分の歌詞で、「ウクライナの女の子」と「モスクワの女の子」が続けて登場します。今のウクライナ情勢を思うと、何ともやるせない気持ちになります。

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737: Linda Ronstadt / Back In The U.S.A.

リンダ・ロンシュタットが1978年にリリースしたアルバム『ミス・アメリカ』(US1位/UK39位)。 原題は『Living in the USA』なので、JBの曲とほぼ同じ意味になります。 アルバムのオープニング・トラックにして、最初のシングルに選ばれたのは、チャック・ベリーが1959年にリリースしたヒット曲のカヴァー。 オリジナルのUS37位を上回る、US16位のヒットを記録しています。 まあ、それにしても、リンダがローラースケートを履いたアルバム・ジャケットは、いかにも「アメリカン!」な感じで、実に印象的です。

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736: James Brown / Living In America

「イン・アメリカ」つながりで、この曲を。 ジェームス・ブラウンについては、説明不要でしょう。「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」のニックネーム通り、この人の影響を受けていないブラック・ミュージックは、もはや存在していないと言ってもいいでしょう。 とはいえ、1974年以降、USトップ40ヒットはなく、「歴史上の人物」みたいな存在になっていました。 そこで突然飛び出した大ヒット曲が、映画『ロッキー4』サウンドトラックに収録されたこの曲。US4位/UK5位を記録し、健在ぶりをアピールしています。 ちなみに、この曲、アルバム『グラヴィティ』(US156位/UK85位)にも収録されていましたが、このアルバム、JBにとって通算53枚目のスタジオ・アルバムでした。 53枚って...

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735: Supertramp / Breakfast In America

スーパートランプと言えば、やっぱりこの曲の印象が強いです。 大ヒットしたアルバムのタイトル曲であり、母国UKでは2ndシングルとしてカットされ、見事にトップ10入り(9位)しています。 ピアノを中心としたポップ・ロック・サウンドは彼らの基本フォーマットですが、この曲は、間奏のクラリネットが実にいい味出しています。 意外にも、曲中で歌われているUSでは、当時シングルカットされておらず、翌1980年にライヴ・ヴァージョンがリリースされています(UK62位)。

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734: Supertramp / The Logical Song

「〇〇ソング」つながりでこの曲を。 スーパートランプが1979年にリリースした大ヒットアルバム『ブレックファスト・イン・アメリカ』(UK3位/US1位)からの1stシングルとしてリリースされ、UK7位/US6位と、彼らにとって最大のヒットを記録しています。 プログレのような変拍子等をさりげなく盛り込んだ、でもポップなロック・サウンドという、独特なポジションのバンドでした。この曲も「4/4 + 2/4 + 4/4」の10拍子です。 ロジャー・ホジソンのちょっと不安定なハイトーン・ヴォーカルも、実に魅力的でした。

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733: The Cars / Sad Song

「悲しい歌」つながりです。まあ、似たようなタイトルの曲、本当に多くのミュージシャンが書いていますね。 再結成したカーズは、2011年、実に24年ぶりとなるアルバム『ムーヴ・ライク・ディス』(US7位)をリリースします。 アルバムからの1stシングルとしてリリースされたのがこの曲ですが、昨日のピチカートと同じで、全然悲しい曲調ではありません。 まあ、それよりも、80年代の彼らのサウンドが、見事に再現されていることに驚きます。 見方を変えると、この曲なんかもそうですが、初期カーズの曲を「パクった」ようにも聴こえます。 それだけ、強い個性をもったバンドだった、ということでしょう。

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732:ピチカート・ファイヴ / 悲しい歌

『ロマンティーク96』の収録曲で、1番好きなのがこの曲。 歌詞は、タイトルの通りで、しんみりとしちゃう内容なのに、曲は快活でほんのり明るいという、絶妙のコントラストが好きでした。 ちなみに、シングル「ベイビィ・ポータブル・ロック」のカップリングとして、この曲のストリングス・ヴァージョンが収録されていましたが、そちらはサウンドもしんみり、といった感じでした。

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731: ピチカート・ファイヴ / 三月生まれ

「50年代生まれ」から「三月生まれ」。つなげ方が、かなり強引... 『ロマンティーク96』は、ピチカート・ファイヴが1995年にリリースしたアルバム。 思わず「1996年リリースじゃないんか~い!」と、ツッコミを入れたくなるタイトルではあります。 前作『オーヴァードーズ』に比べると、若干サウンドが地味な感はありますが、その分、今聴いても古臭さを感じない作品です。 ちょっとノスタルジックなサウンドが印象的なこの曲も、エバーグリーンな作品と言った感じ。 ちなみに、ヴォーカルの野宮さんは、実際に3月生まれです。(小西さんは2月生まれ)

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730: The Police / Born In The 50's

今日は、「ボーン・イン・ザ・〇〇」つながりです。 ポリスの1stアルバム『アウトランドス・ダムール』(UK6位/US23位)の収録曲ですが、彼らの曲の中では、知名度が無い方かもしれません。 考えてみれば、これ以降の4枚のスタジオアルバムは、すべてUK1位を記録しているわけで、このアルバムが「一番売れなかった」ということが、逆説的にポリスの凄さを物語っているとも言えます。 私、10代の終わり頃は、大学の音楽サークルに入り、パンク・ロックのコピー・バンドに明け暮れていたこともあり、個人的には、ポリスの中で一番良く聴いたアルバムがこの作品でした。 ここで聴かれる、いかにも「デビュー・アルバム」という感じのストレートなギター・ロック・サウンドは、多彩な楽器を盛り込んだ中期以降の華やかでカラフルなサウンドにも負けないだけの魅力にあふれていると思います。

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729: Bruce Springsteen / My Hometown

「ホームタウン」と言えば、まあ、この曲でしょう。 ブルース・スプリングスティーンが1984年にリリースしたアルバム『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』(US1位/UK1位)は、USだけで1700万枚、世界では3000万枚以上を売り上げた、まさに「モンスター・アルバム」でした。 アルバムの最後に収録されていたこの曲は、7thシングルとしてカットされ、USでの最高位は6位。これにより、アルバムからのシングル7曲すべてがトップ10入りするという記録(マイケル・ジャクソン『スリラー』とタイ)も樹立しています。 ちなみに、この曲、彼にとって唯一となる、USアダルト・コンテンポラリー・チャートでの1位を獲得しています。

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728: Joe Jackson / Home Town

ジョー・ジャクソンと言えば、様々な音楽を取り込む柔軟さと、頑固で偏屈な芸術肌を併せもつミュージシャンというイメージがあります。 1986年のアルバム『ビッグ・ワールド』(UK41位/US34位)は、後者の典型のような作品でした。 レコーディングはライヴで行われ、各パートの音源はその場で2チャンネルにミックスダウンされるので、後からの録り直しは出来ないという、「誰得?」と聞きたくなるような方式が採られています。 そして、会場にはその「証人」として観客を招き入れる(ただし曲が完全に終わるまで拍手や歓声は一切禁止)という徹底ぶり。 私のような凡人は、普通にマルチトラックで録音して、後から落ち着いてミックスダウンすれば良いじゃない、と思ってしまいますが、やはりそれでは違うのでしょう。 ギターのクリーン・トーンが美しい、ノスタルジックなこの曲でも、「途中でミスしたら、最初からやり直し」のピリピリとした緊張感が伝わってきます。

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727: Joe Jackson / Steppin' Out

「ステッピン・アウト」つながりで、この曲を。 ジョー・ジャクソンが1982年にリリースしたアルバム『ナイト・アンド・デイ』(UK3位/US4位)の収録曲で、シングルでも大ヒット(UK6位/US6位)しました。 結果的に、彼がセールス的に最も活躍したのが、このアルバムの頃でした。 個人的には、次の『ボディ・アンド・ソウル』の方がよく聴いたような気もします。

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726: John Lennon / I'm Stepping Out

アルバム『ミルク・アンド・ハニー』のオープニングを飾っていたのはこの曲。シングルカット(UK88位/US55位)もされました。 この曲、息子ショーンが生まれて以降、主夫業に専念していたジョンが、主夫生活から「飛び出し」たいという願望について歌われています。 毎日、外に出て仕事仕事の日々が続くと、「一日中家にいたいなぁ~」と思ったりするものですが、逆にずっと家にいる生活が続くと、外に出たくなる気持ちも良く分かります。 コロナでテレワークが続いた時は、本当にそう感じました。

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725: John Lennon / Grow Old With Me

「グロー」つながりで、隠れた名曲を。 ジョン・レノンの死後、1984年にリリースされたアルバム『ミルク・アンド・ハニー』に収録されていた未発表曲。 「一緒に歳をとっていこう」と言う、心温まるメッセージソングです。 残念ながら、ジョンは殺されてしまったので、そこから歳を重ねることは無くなりましたが、曲は永遠に聴き継がれていきます。 それにしても、最初にこの曲をLPで聴いた時、明らかに音質が悪かったのですが、今のリマスター技術には頭が下がります。