(第5回)障害者手帳の取得方法、取得で受けられるメリットについて

こんにちは。
今回は障害者手帳の取得方法と手帳取得で具体的にどんなメリットがあるか、私が手帳を取って何が変わったか、と言うのをお伝えしたいと思います。

今回この記事を書いたのは、障害者手帳の取得方法の手続き方法を分かりやすく示すことで皆さんが手帳について調べる手間を省くことと、具体的にどんなメリットがあるかを知ってもらう事が目的です。
役所の説明は難しい部分やわかりにくい部分も多いので、私なりにざっくりとした解説をしていきたいと思います。

まず、障害手帳をとるたみに必要なことは
・自分の住んでいる地域の市役所や区役所の障害者支援課、障害者福祉課というような部署に電話等でどうやったら手帳を取得できるか聞いてみる。
・役所から申請書類一式を受け取る(あるいはインターネットでダウンロードして印刷する。)
・病院で障害手帳を取得したいと伝えて診察を受けて申請用紙一式のうちの診断書に診断書を書いてもらう。
・申請用紙一式を記入して役所に提出
・後日障害手帳を受け取りに行き、説明を受ける。

が大まかな流れです。

じゃあ一体どれくらいの進行状況なら手帳を取得できるのか?いつ取得したらいいのか?
厚生労働省のHPに記載されている等級表を元にざっくり書くと(聞き慣れないせん妄用語が出てくるので後で解説します。)
リンク:障害手帳の等級基準業(厚生労働省HP)
・1級…視力0.01以下
・2級…私力0,04以下、視野欠が(Ⅰ/4)で80度以下かつ、(Ⅰ/4)で28度以下
・3級…視力が0.08以下、視野欠が(Ⅰ/4)で80度以下かつ、(Ⅰ/4)で56度以下
・4級…視力0,1以下、視野欠が(Ⅰ/4)で80度以下
・5級…片方の視力0,2以下でもう片方が0,02以下、視野欠が(Ⅰ/4)で56度以下
・6級…片方の視力0,6以下でもう片方が0,02以下
(※視野の(Ⅰ/4)とか(Ⅰ/2)というのは視野検査を行う時の動く光の点の大きさと明るさを示す始業です。光の面積をⅠ〜Ⅴまでの数値でⅤが最も大きい面積となり、1〜4までの数値で光の明るさを示します。4が最も明るい指標です。つまり、(Ⅰ/4)は小さくて明るい光の点、(Ⅰ/2)は小さくて明るさの弱い光の点で視野を測った時ということになります。)

上記が視覚障害の等級表になります。
正直なところ、視野の数値を示されてもじゃあ自分が今どれくらいの等級に当たるのか、というのはわからないと思います。自分でもいまだに正直よくわかっていません。
なので眼科で視野検査を受けてから、お医者さんに視野の検査結果の数値を聞いてみて、上記の基準と当てはめてみるのがいいかなというところになると思います。それか、お医者さんが何級に該当するか教えてくれるかもしれません。
ちなみに私が障害手帳を取得した時は2級でした。
この時の見え方は、感覚で記すと、膝〜腰くらいの高さから下は見えない。PC操作でマウスぽいんたをよく見失う等になる。マウスポインタの大きさを大きくする。PCのハイコントラスト機能を使い始める。PCの設定で文字を大きくする。プライベートで白杖を持ち歩いてみるようになる。というような見え方の状態でした。

いつ取得したらいいのか、という事については、正直なところ、多くの方が社会人であると想定して書きますが取れるなら早めに取ったほうがいいかな、というところです。
理由は障害者支援の各種制度を受けられるようになる事で経済的なメリットが非常に大きくなるからです。
障害者手帳の取得で受けられる様々な恩恵について簡単にリストにしてみます。
・一定額の所得控除が受けられる(障害1〜2級は40万円、障害3〜6級は27万円が所得控除され、すごく大雑把にいうと働いてる人は年末調整か確定申告で控除額の1割が戻ってくると思います。)
・障害者の医療費助成制度が受けられる。(病院代が安くなります。眼科に限らず歯医者でも内科でもなんでも安くなります。私の自治体だと自己負担が一律300円、薬代は無料です。)
・公共交通機関の料金割引の適用が受けられる。(鉄道だと介助者同伴の場合2人とも半額になったり、バスの料金は1人でも介助者同伴でも半額、新幹線も1人もしくは介助者同伴どちらでも運賃部分が半額[例えば東京〜新大阪間は通常往復で3万円程度かかるが割引で2万円弱になる]。交通機関の運営会社によって基準は異なります。)
・障害者生活用具給付制度が受けられる。(白杖や拡大読書機といった障害者が使うことの多い器具を定価の1割もしくは無料で購入する事ができる。)
・所得が低い場合には国の制度として恒常的に数十万円程度の生涯手当金の給付を受けることができる。
・タクシー利用料金の助成が受けられる(自治体によるかもしれないのと、所得制限がある場合がある。)
・映画料金が1人もしくは介助者同伴どちらでも半額

こんなところでしょうか?
医療費の助成や税金の控除は特に地味に効いてくると思います。

じゃあ、障害手帳を取って何かデメリットはあるのか?
という部分についてです。
制度的には障害手帳を取って何か社会的サービスを受けられなくなる、という事はないと思います。
みなさんが不安になると思われるのは今勤めているところで給料が下がったり、退職させられたりしないかどうかみたいな部分だと思います。
私の例で言えば、給料が下がったり、左遷させられたり、というような事はありませんでした。ただ、病気の進行によってできる事も限られてはきているので、以前と同じような仕事量ではなく、やっぱりある程度は量を減らすたり、別の仕事を任されたりという事はあります。
私の勤めている所は幸にしてそういう面については配慮をして頂ける所だったので障害手帳取得によるデメリットはありませんでした。
これについては尾の各々のお勤め先の風土や環境によって異なる面があるので正直な所、一様には言えないというのが個人的な見解です。
障害手帳取得による就労継続に不安を感じている人は、一度、会社の規則などを確認してみるといいかもしれません。
この部分については少し慎重に行動した方がいいのかもしれません。(個人的な見解ですが)

・公営住宅の入居者募集において優遇を受けられる場合がある。(等級と自治体の規則による)
→障害の等級と、自治体によ離ますが、公営住宅の入居者募集において優遇を受けられる場合があります。
東京都の都営住宅を例に挙げると、家族向けの入居者募集では世帯の中に障害者がいると抽選の倍率が5〜7倍になったり、単身者の入居資格要件が緩和されます。(単身者は通常、60歳以上からが対象となるが、障害がある場合は年齢の制限が免除される。)
公営住宅は一定の収入額を下回る世帯が安い家賃で入居できる(法律の基準で35.000円を機銃に、収入に応じて家賃が変動する。)ちんタイ住宅で、入居ができれば経済的にも大きなメリットになります。

以上、障害手帳の取得方法やメリットデメリットについてのお話でした。

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