日本の生活保護はこのままでいいのか

本日は生活保護をテーマに執筆していきたいと思います。ボクは生活保護受給者ではないので記事の執筆にあたっては、はるとさんの『表では言えない生活保護のリアル』を参照させていただきました。以下『参考書籍』といいます。

1 生活保護とは

生活保護とは世帯年収が国の定める最低生活費に満たない部分について国が保護費を支給する制度です。収入がゼロでなくても、最低生活費の基準以下の収入であればその不足額について支給を受けることができます。

2 生活保護のとりにくさ

日本は生活保護がとりにくいと言われることがあります。最近では警察官OBを生活保護の担当部署に採用する事例が出てきている、というニュースを目にしました。暴力団対策のようですが、これが実際には一般市民が受給しようとした場合の心理的圧迫になっているのではないか?との懸念もあります。

よく生活保護の水際作戦などといわれ、生活保護の申請すらさせてもらえないということがあるそうです。生活保護を受給できなかった結果自殺や犯罪を犯すしかないと追い込まれることもあるでしょう。実際生活保護が受給出来なかったために、介護殺人にいたってしまったという事件もありましたよね。

参考書籍にもありましたが、生活保護の偏見はすごく、不正受給や甘えなどといったイメージを持たれることも少なくないようです。ただ実際は不正受給はそんなに多くないようです。ニュースでの報道などから、不正受給が多いといったイメージができているのかもしれませんが認識を改める必要がありそうです。

3 明日は我が身

生活保護は決して他人事ではありません。事故や病気などで明日から働けなくなることも起こり得ます。また、老後の資金が足りず生活保護に頼らざるを得ないといった状況も起こり得ます。そのため、生活保護と100%無縁という人はほぼほぼいないのではないでしょうか。もし自身が生活保護を受ける状況になった場合、生活保護に対するイメージが悪くてもいいといえるでしょうか?

4 生活保護の額は少ない

日本の生活保護は地域(級地)によって支給額は変わりますが、単身世代だと大体10万円ちょっとくらいが目安でしょうか。

一見すると十分な額のように感じます。しかし、身体障害を抱えている方などはそのための道具やサポートに資金が必要となり全然十分といえない人も考えられます。参考書籍にも、十分なくらいもらえている人は少ないのではないかというような記述もあったため、実際の受給者はそのように感じられている方が多そうですね。

5 社会復帰のために

最近は生活保護の額の引き下げをめぐって裁判で争われているといったニュースを見ることが多くなりました。4の話とも絡みますが、生活保護の額は生活する上では最低限はもらえていると言えるかもしれませんが、社会復帰という目線で見れば不十分とも言えそうです。一時的に生活保護を受給し、そのうちに社会に復帰する。それが一番受給者にとっても社会にとっても望ましいと考えます。
社会復帰のためのスキルの習得のための費用なども必要となると、現在の額では不十分なのかもしれませんね。

生活保護が取りにくく、額も社会復帰するのに不十分だとしたら日本の生活保護の制度がこのままでいいのか?検討する必要がありそうです。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,258件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?