見出し画像

ハイボールに飲まれる夜

1年前、田舎から転職で都会にやってきた。20数年生きてきたが、都会らしい都会に住んだのは初めてだ。キャッチには捕まるし、満員電車にものった。地味に詐欺に合いそうにもなった。都会の喧騒に飲まれながら、いつもハイボール片手に歩いている。
もっと若い頃は友人と温泉に行ったり、飲み歩いたりしたものだ。それが今は独りだ。ある映画で
「こんなはずじゃなかったって言ってたあの時間こそ人生のマジックアワーだったと思う」という台詞がある。あの時間こそ人生のマジックアワーだったんだろう。数年後、今のこの時間も懐かしく思うのだろうか。
                                                           とみお


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?