蜂蜜の宝石

蜂蜜ってとても素敵ですよね。
蜂蜜って、とっても素敵なんです。

パンに塗る時の一連の蜂蜜の流れを注意してご覧になってみてください。(パンに塗る時は、色の濃い蜂蜜が良いと思います)
まず蜂蜜にスプーンを入れます。そのときの蜂蜜はとっぷりとスプーンを飲み込むのですが、スプーンを受け入れる速度の遅さがやさしくてとても心地よいのです。
そこから掬い上げる蜂蜜はぷっくりとしており、またスプーンから逃げ出す蜂蜜たちもキラキラと輝きます。
そしてパンに落とします。(蜂蜜を塗る時は焼かれたパンが良いと思います)ぱたりと音を立てて広がっていく様は、まるで融解した琥珀のようでうっとりとしてしまいます。
その幸せを口に頬張ったとき初めて蜂蜜の性格を理解します。どの蜂蜜をとっても全く同じ味のものはそうありません。ささやかな味の違いに、ふんわりと感謝するのです。

また、コーヒーに入れる時の一連の蜂蜜の流れを注意してご覧になってみてください。(コーヒーに入れる時は薄い色の蜂蜜が良いと思います)
さらりとしたコーヒーの中に沈んでゆく蜂蜜は、相慣れないように感じますが、あたたかく溶かすと2人の相性はとてもよくコーヒーの孤独を和らげてくれる気がして嬉しくなります。

私は養蜂をしている祖父をもっているので、蜂蜜を贅沢に使うことが叶う環境にいます。(密やかな自慢です)贅沢に蜂蜜のつまった巣にかぶりついてしまうのも良いかもしれませんが、じっくり蜂蜜に向き合ってみると、素敵なものが見られると思います。

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