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最後は笑ってたので◯

馴染みのある方のお手伝いの依頼で
「どうしても他に行ける人はいない」と…
できる範囲でお受けしたら
最終出勤日を遠方で迎えることになってしまった

あっという間に最終出勤に近づき
お世話になった人にメールして
電話して
出勤してるところではご挨拶

まだ最後じゃないんですよと
行き先を言うとみんな驚愕

何か取り留めなく話して帰るのだけど
出張して退職というのが
格好のネタになって
しんみりとはならず笑っていた

送別の品がないからとコンビニでコスメを買ってきてくれる人もいた

元気そうに笑う「病気退職」の私は
どう映るんだろう
電話でも「元気そう」と言われた

毎日フラフラで顔色悪く
声色悪くいて良かったのか?
聞かないけど

女性の社会人として
ある程度メイクはするし
電話はさすがに「よそいき」の声で
ふらつくけど倒れないように身は守る
そうしたら
多少元気に見えるんじゃないか?

耳が聞こえない
胃が悪い
脳疾患
がん
目の病気(見た目にわからんやつ)


目に見えない不自由が
生きづらい面が
この世の中にはたくさんあり
私の適応障害もめまいもその中にある

私が不自由であっても笑っているように
周りも笑っていても不自由を抱えている
周りもそうなんだ、と思う

せめて
別れ際は笑顔で
ありがとうを伝えていこう

今までありがとう
先辞めてごめんなさい

最後の出張先は
弊社ナンバーワンと
呼び声の高い方とのお仕事

いつも通りの終始紳士的な対応と、
少しいつもよりくだけた会話に
最後のご褒美かなと思う

ただ真っ直ぐに退職を残念がってくださり、
年下で後輩の私に「おせわになりました」と言ってくださる

みなさんがこんな方ならうまくやれたのに
そう思う
お礼を言ったら何の事?と笑う

この方はトラブルがあったら「すみません」を言うけど
手柄があった時には
「え?なんかあった?私何もしてないよ
みなさんのおかげです」というスタンス

決して驕らないし卑下しない
さりげなくフォローしてくださる
この立ち方を次はしたいと
話しながらつくづく思う

他にも

最終日に間に合わせるようにお手紙を送ってくださった方
ファックスをくださった方

とてもありがたくて
こうしてお互いに思い合える人が
数人いた事は
忘れないでいようと思う

遠方だったのでせっかくだし
近隣の神社や
お土産屋さんに行って最終電車で帰る
エクストラステージのような
そんな最終日
帰りは太陽の周りに虹が見えました

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