【追記】あれは奇跡だったのだ

芦原先生の件で、あぁあの感じは奇跡だったのだと思った



私は星野源さんが好きなのは何度かここに書いてる

宮藤官九郎さんの舞台「7人の恋人」で見てから好きになったと思う


https://www.amazon.co.jp/七人の恋人-DVD-宮藤官九郎/dp/B000EZ8A2Q

で勿論、逃げ恥は見てた

逃げ恥見てた時によくTwitterのまとめサイトをみてた

その延長で
原作者と脚本家が視聴者以上にムズキュンしまくって交流してる事に気づいた

原作者がドラマ放送終了後に役者さん寄せのイラストをあげたりされてた
漫画のキャラクターが役者さん似になる
そのイラストを楽しみにしていた

そこにはお互いへの感謝と尊敬があったと思う

でもこれは本当に理想形だったんだなぁと…

クリエイター同士が尊重しつつ
勿論思うことは多かれ少なかれあるだろうけど
あっても上手に伝え
成り立っていたのではと想像はつく

何より脚本家さんの原作翻訳力がすごい

ドラマ放映後に原作を読んだ

全くの原作通りではない事に驚き
でも原作と違う!という感じはなく
そのキャラクターイメージが損なわれていない

吹き出しのセリフじゃない
ちょっとした手書きの小さな文字が
別のシーンで名セリフになっている事に感動した

それに原作がもっと踏み込んだ深い作品であった事に感動したのを覚えている

ドラマを見た私は原作に興味を持ったし
原作者さんの他の作品も読んだ
脚本家さんの名前を覚えその人の作品を見たいと思うようになった

本当に理想形だったんだな…



実際そうはならない事もある

漫画や小説と全く一緒にはならないにしても、
それを原作者がどう思うのか心中はわからない

視聴者として原作を読んでた時、
どうして原作でそんなにメインじゃないそのキャラクターがやたら出てくるんだろうとか、
この役どっからきた?とかこの役女性だっけ?とか思う事はある

その唐突な改変は、脚本家個人のせいなのか?と言われるときっとそうではない
キャスティングなどの問題だと思う

それを飲み込み、次の続編にそのキャラが出てきたり、そのキャラが活躍してたりする時、原作者の飲み込み力をスゴいと思った事もある

読んだ原作がドラマ化された時に
元々暗い作品が明るくて、でもそのキャラクターの方向性は同じで、余白の埋め方に驚いた事もある(個人的には原作のイチセリフからの解釈だろうなと好意的に思っているが、原作者がどう思っていたかはわからない)

改変を改変と感じるか改悪と感じるか

それは脚本を含め脚本だけではない細部に少しだけ見える作品愛の程度の低さが伝わる時なのかなと推察する

推察しか、できないけれど…


芦原先生の作品はしっかり読んだことはない

けど最新刊を立ち読みした時
ドラマ化に対する想いが冒頭書かれており
いろいろ飲み込んだ、喜びというより苦しさに近く
ちゃんと自分が見張るから安心してと読者にいうような宣言にも感じた

問題のコメントも読んだけれど、あらすじを変えて欲しくないという思いが伝わったし、
原作の連載をしながらダメ出しをする労力や
それでも想いが製作側に伝わらない苦しさが伝わり胸が痛くなった

ドラマは見ていて、嫌いではなかった
けど立ち読み程度の私にも「え?」と思う瞬間があった

それがどこからくるのかはわからないし推察でしかない


役者さん方が努力されている事も伝わってきた
ベリーダンスを学んだり、不器用な安田さんが楽器を演奏していたり…

だから、こうなってしまい非常に残念でならない


SNSで想いを発信する時は
「対個人ではない」事を心に留める必要がある

脚本家の方の(今は非公開の)Instagramは
きっと「ただの愚痴」だというだろう

けど伝わらないだろうと
愚痴を書いたら本人に伝わっていたりする

SNSでは個人を攻撃してるつもりでも
そこには観客がいて
観客からものを投げられたり
思いもよらないところから参戦者が現れる

そういう攻撃から身を守りたくても
個人で攻撃してきた人に意見が言いたくても
その意見が大きく膨らんでしまう事もある

作品を守り愛した人が
時系列を歪められ
(脚本家のインスタが事の発端なのに、原作者のコメントから始まったようになっている)

こういう結末を迎え
あまりに素っ気なく保身的なTV局のコメントを見て
事実が大きな力に揉み消されてしまう感じが
とても残念でならないです



漫画原作ドラマの脚本で実績のある野木亜紀子さんの『セクシー田中さん』の件へのコメントが建設的でかつ誠実だった話 https://togetter.com/li/2305398

やっぱり素敵だ

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