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幸せのかたち

山縣真治はその日婚約を決めた。
帰宅して、安堵感に包まれて、
これで良かったんだと。

父と母も亡くしてしまって、
出来れば顔を会わせてやりたかった
しかし、仕方がない
二人がねむる墓にでも赴き報告を

彼女をこの手で抱き締める。
二人で過ごして来た日々を思う。
後悔なんてされてないよな、
一方的なことになってないよな、

椅子に腰かけ天井を見上げると
目から涙が、

いいさ、
今は好きなだけ流れるがいい、
どうせ見てる人なんていないんだから

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