アルバムレビュー⑥ Oasis 『(What’s the Story)Morning Glory?』

第6回は、ブリットポップを代表する、そして90年代ロックを代表する大名盤、オアシスの「(What’s the Story) Morning Glory?」をレビューします。

2ndアルバムにしてオアシスの最高傑作との呼び声も高い本作。明るくてキャッチーなのでUKロックを知りたいよーって方にもおすすめの一作ですね。

91年にニルヴァーナが「Nevermind」を発表し、グランジ旋風が巻き起こっている中、イギリスで起こったイギリスらしいロックを追求していくムーブメント、ブリットポップを代表する作品です。

「Hello」
ブリットポップを代表すると言っておいて、一曲目から割とシリアスな作風のナンバー。でも、メロディーの聴きやすさはやっぱり他のブリットポップバンドとは一線を画していますね。「ハロー」と高らかに宣言するスタートは、すでに名盤の雰囲気を感じることができます。

「Roll With It」
ライバルバンドのブラーと同日にシングルとして発売された楽曲。気になる売り上げの結果はブラーに軍配があがりましたが、この曲もかなりポップでいい曲だと思います。ブラー対オアシスを代表する楽曲で、当時のUKロックシーンの熱狂がパッケージされていると感じます。

「Wonderwall」
最初の咳払いが印象的な、オアシスを代表するバラード。このアルバムと、1stアルバムの違う点は、こういう良質でカッコいいバラードがあるか無いかの差だと思います。(もちろん1stアルバムには1st アルバムなりの良さがあるが)

「Don’t Look Back In Anger」
続けてバンドの代表曲が並ぶのがこのアルバムの名盤たる所以だと感じます。この曲は、兄のノエルが歌唱する、このアルバムで唯一のナンバー。すごくポップで日本人にも馴染みやすい名バラード。

「Hey Now」
他の曲が凄すぎてかすみがちだがポップで良い曲。 
ただちょっと長すぎるのがネック。こういう曲に若干のストーンローゼズ味を感じますね。リアムのボーカルは流石で飽きさせないですね。

「Untitled(Version 1)」
つなぎのインスト曲。フルバージョンはB面集の「The Masterplan」で聴けます。ハーモニカの音が印象的。

「Some Might Say」
はい。1番大好きな曲です。オアシスの良いところがたっぷり詰まっていて、メロディーもキャッチーでギターもカッコよくて完璧です。「Some might say we will find a brighter day(人は言うんだ、輝ける日がやってくるんだと)」歌詞もオアシスらしさが溢れてて勇気をもらえます。

「Cast No Shadow」
「Wonderwall」と対になっていると感じるバラード曲。どちらもアコースティックで優美なバラードという共通点があるが個人的にはこっちの方が好きですね。ストリングスも効いていて、ゆったりしていて良いと思います。

「She’s Electric」
多分このアルバムの中では1番ブリットポップらしい一曲と言えると思います。このアルバム唯一の恋愛をテーマにした曲というのも、それを示しています。メロディーもリズムもポップで素晴らしいですね。

「Morning Glory」
オアシスのシリアス系の曲の中では圧倒的な存在感を感じさせるロックナンバー。まず最初のギターリフからカッコ良すぎます。リアムのボーカルもたっぷり堪能できる名曲。

「Untitled(Version 2)」
さっきと同じだが、波のSEが追加されていて、そのまま次の曲へと繋がっています。

「Champagne Supernova」
はい。これも大好きな曲です。宇宙を感じるメロディーとコード進行に壮大な歌詞が合わさって、この名盤の最後を飾るにふさわしい名バラードに仕上がっています。「Why Why Why Why Why」という部分が本当にオアシスの中で、いや、ロックの中で一番好きな瞬間かもしれないです。本当にそれくらい大好き。


ということで、若干好きが溢れすぎたかもしれませんが、オアシスの名盤「(What’s The Story)Morning Glory?」のレビューでした。

オアシスは他のアルバムもいいものばかりだし、ブリットポップムーブメントには聴くべき名盤がたくさんあるのでこれからも色々紹介できたらと思います。まだまだ未熟ですがこれからもどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。



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