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移住で島暮らし、合うヒト出来るヒト②

八丈島に暮らし始めて2ヶ月経ちました。

合うヒト、前回(初回)は

「虫と闘えるヒト」


でした。
島暮らしはシンプルで、ANA飛行機は日に3便、東海汽船の大型客船は日に1便、それぞれ ①08:25 ②13:00 ③16:50 ④08:50(竹芝桟橋を前夜発)に着きます。
天候良く普通に来れば、新聞は①で、生鮮食料品やAmazonの荷物、郵便物なんかは④で届きます。これら荷物はヤマト運輸、郵便局その他配達員に分配されて個々のお宅へその日の内に届きます。ヤマトの配達もシンプルで、夕方までに配り終えたら終わり。再配達だの時間指定だのは有りません。夜は、19時には真っ暗になってみんな早く寝ます。
天気が良ければ平穏なルーチンです。夜空は満天星です。

強風や台風で欠航が続くと状況は一変します。
ヤマトや郵便局は配るものが無いので致し方なし。
食品スーパーは生鮮品が品薄になります。
台風の時は欠航が数日間続くことが有るので、事前に牛乳、卵、パンなんかの買いだめに走ります。冷凍食品が役立ちます。

このように何もなければシンプルでもの静か、荒れたら一変、これが島暮らしです。
そこに過度の利便性を追い求めてはいけません、
コンビニが無いなら無いでそのように、計画的に生活しましょう。
そもそも島のライフタイルは夜型・24時間型では無いのです。
買い忘れたらコンビニで、は通用しません。
合うヒト、ふたつ目は

「計画的な生活を出来るヒト」

です。


<コラム>
なぜ伊豆諸島の島々にコンビニが無いのか

私の前々職はコンビニで、新卒22歳から早期退職の56歳まで居ました。入社時800店舗が卒業時16,000店舗ですから事業規模は20倍。コンビニは平成の約30年間で爆発的に成長した商売でした。
コンビニの躍進を支えたのは「世の中のライフスタイルの24h化」「それを支える日本の治安の良さ」でしたが、やがて社会インフラのひとつになり、セーフティステーション(現代版駆け込み寺)、大災害時の補給ポイント、街が暗くならないように頑張って24時間営業を続けて来たお店も有りました。
閑話休題(それはさておき)、
私のコンビニ期間に出店した離島は南から、石垣島、宮古島、沖縄本島、久米島、徳之島、奄美大島、種子島、壱岐島、対馬..なぜこれらの島に出店出来て東京から近い伊豆諸島に出店していないのか。
(理由)
① 人口の問題。壱岐島24千人、対馬27千人、種子島29千人。徳之島は9,400人と若干少ないですが、他は八丈の3~4倍の人口があります
② カーフェリーが有る。鹿児島18:00発→奄美翌05:00着→徳之島09:10着。徳之島もこのフネがあるから商品を運べます(奄美のついで、みたいな感じですね)。
この路線は結構な荷量があるのでコンテナ輸送ですが、壱岐島経由対馬行きは、博多港からコンビニ配送トラックをそのままカーフェリーに載せてしまいます。フネに乗ってる間は電源も取れて、商品を冷やしたまま運べます。港に着いたら店舗へGO!

伊豆諸島のコンビニは近くて遠い。
業界話でした!

奄美大島、龍郷ドレン浜でのウミガメの産卵。一時期観察ボランティアで奄美へ通っていました

(ちなみに上に書いた島々には出張で全島行きました。物流計画のみならず、弁当工場の建設や緊急時のレジ修理、キャッシュレス、公共料金の支払いとか、本土のコンビニと島のコンビニは同じ機能を持っているのです。そして基本は全店24時間営業!です)



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