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日本一周#35徳島〜人生初ヒッチハイク〜



2024年4月5日

高松のゲストハウスJAQにて。
昨晩、宿のシェフに勧められたヒッチハイク。せっかくならやってみるか!

受付の彼は今日休みなのに、
「ヒッチハイクするなら見届けますよ!」と言って来てくれた。
ついでに一緒に朝ごはん。

彼にご馳走になる

宿に戻り、準備。
隣にいた外国人のお客さんにhitchhiking?と聞かれる。Right!

ダンボールをもらって
完成〜

Instagramのストーリーで「この子がヒッチハイクします。見つけたら乗せてあげて下さい」と投稿してくれた。
何から何までありがとうございます。


チェックアウト。

新しい宿ということで
最初の壁メッセージを書かせてもらった
シェフによる謎の記念撮影

心臓バクバク。でも嫌な緊張というよりワクワクしてる。怖いのを楽しんでる自分がいる。

シェフがここなら止まってくれる、とアドバイス。

緊張する😭

少し離れた場所から受付の彼と、シェフの2人に見守られながら待つ。3分ほどで、自転車のおばちゃんに「頑張ってね笑」と言われる。

すごい見られるし、指差されたりする。恥ずかしい。見ないで!いや見てもらわないと始まらないんだけど。
 目立つの苦手だから、最初の数分はキツかった。
でも、車見てると思えば、急に楽になった。目線をナンバープレート辺りに下げれば平気になった。

始めてから7、8分。車がハザードをたいて止まる。助手席の窓が開き、「インターまででも大丈夫ですか?」

待って待ってほんとに止まるんだ。心の準備出来てない。一気に鼓動が早くなった。こんな早いとは。

宿の彼が撮ってくれて、そのままお別れ
見送りありがとう


ヒッチハイクって1時間とか待つもんだと思ったから、びっくりした。荷物を拾って乗り込む。10kgのバッグがあんなに軽く感じたのは初めてだった。嬉しい。


車は走り出す。
乗せてくれたお礼を伝える。そしたら意外にも

「かわいそうだから乗せなきゃと思って笑」

と言われた。俺そんな悲しそうに立ってた??

という訳ではなかった。
なんとこのお姉さんも大学の頃1人でヒッチハイクを経験したらしい。その時の、2時間待った経験から、乗せなきゃと思った、と。
優しい。やっぱ旅人は旅人に優しい。優しくされた経験がある人は、別の人に返そうとする。所謂、優しさが循環するってやつ。
 それでお買い物行く途中なのに乗せてくれたのね。


あっという間に高速手前のコンビニに到着。
「何かいる?」と言われる。お礼に何か渡したいからコンビニに入る。
しかし、買って渡そうとしてもレジ前で止められてしまい、渡せなかった。結局受け取ってもらえず。もっと上手く伝えられたらお礼できたかな。

頂いた差し入れ
ありがとう〜

ここなら止まりやすいかなー、と次のヒッチハイク用アドバイスもしてくれて、気を付けてね!と言われお別れ。ほんとにありがとう。人生初ヒッチハイクが、こんな優しい人で良かった。


もう1回チャレンジ。

3分ほどで、教習所の送迎用ワゴンにクラクションを鳴らされ、運転席からおっちゃんが降りてくる。

「徳島だと方面違うよ!5分歩いたとこの檀紙インターから乗らんと!」

つい勘違いして乗せてもらえるのかとおもったら、教えてくれた。恥ずかしい。でもありがとう、おっちゃん!


教えてくれた場所まで歩く。
うどん屋のテラスで40代くらいの3人がうどんを食べていた。このダンボールが見えたのか、「どこまで行くん!」と遠くから声を掛けられる。
「徳島です!」というと、
「あー、反対か笑」と言われる。
そんなに乗せてくれるもんなの?
 もう徳島無視して、優しそうな3人の車に乗るのもありかなと迷ったけど、渋々お断り。


インター手前に到着。止めやすい場所を見つけるのは、自分でも才能あると思った。元タクシー運転手で良かった〜。

ヒッチハイク再開。さっきは7分で見つけてもらえたけど、そんなこと滅多にないよなぁ。と時計を見て思う。

2回目は緊張はしなくなった。慣れってすごい。


10分も経たない内に、ハザードが付き、止まる。車内から2人揃って会釈してくれる。今回は50代のご夫婦。

「ありがとうございます、お邪魔します!」

と言うと、

「お邪魔して下さい〜。」

と優しく乗せてくれる。

正直お父さんの見た目は怖そうだけど、物腰は柔らか。奥さんは優しそう。

「1回通ったんやけどな、徳島て書いてあるから乗せてみようかってなって。」

乗せるために戻って来てくれたみたい。優しさが沁みる。

何回かヒッチハイク乗せたんですか?というと、初めてとのこと。
乗せて頂いて失礼ですが、乗せるの怖くないですか?と聞くと、ちょっとね、と。
 ヒッチハイクって不思議だよな。知らない人乗せるなんて。さっきのお姉さんなんて、助手席だったし。子供の頃の、知らない人に付いてっちゃダメという教えの真逆のことしてる。いつから変化したんだろう。


実家の徳島に向かう途中だったらしい。
昼前だったので、「お腹空いてるなら手作りのおにぎりで良かったら食べて。チョコ食べられる?喉乾いてない?トイレ大丈夫?」

人間って、会って3分の人にこんな優しくできるんだろうか。

後部座席にて

さっきお姉さんに乗せてもらったのが人生初のヒッチハイクで、とか、大学とかタクシーの仕事とか日本一周中でとか色々話した。

お父さんやけに運転上手いなぁと思ってたら、トヨタの支店長さんだった。すごい人だった。トヨタの人の運転に乗れるなんて。LEXUSなのも納得。

2人のお子さんの話とか、地元の話とか方言の話とかしてくれる。
 途中、パーキングで名刺を頂いた。

こっち行けば鳴門だよ。徳島は観光地ないよーなど景色を見ながらお喋り。

「この先も大変なことがあると思うけど、頑張って」と応援してくれた。

通り道で良いと言ったのだが、徳島駅まで送るよと言われ、あっという間に徳島駅到着。

こんなスムーズに来れるなんて。しかも2回ヒッチハイクするとは思わなかった。良い人に出会えて良かった。

お世話になりっぱなし。今思うと、なんかもっと出来たんじゃないかって思うが、そのまんまご夫婦とはお別れ。ありがとう!


徳島駅に着いた。
うわぁ、ほんとにヒッチハイクしちゃったよ。人の優しさに触れて、ジーンと来た。駅前なので「とくしま」と書かれたダンボールが目立つ。でももう人の目なんか気にならない。

着いた〜

旅の恥はかき捨て、という高松のシェフの言葉が頭をよぎる。そうだ、着いたって報告しないと。

シェフ
受付の彼
初ヒッチハイクのお姉さん

たった高松〜徳島だけど、すごい達成感。緊張して少し疲れちゃったけど、電車で来るよりも濃い1時間になった。


この後、鳴門の渦潮か大塚国際美術館行こうと思ったけど、天気とバスの時間的にやめた。どうせまた来る。


徳島中央公園でお花見して、宿に行く。

変なのいた



今日の宿は、ゲストハウスPAQ。

昨日の高松の宿の姉妹店らしく、シェフが予約してくれてる。
入ると、〇〇さんね!と歓迎してくれた。ヒッチハイクして来ましたって言うと、受付のお姉さんも経験者だった。ゲストハウスで働いてる人ってみんなおかしいよな。

後でもらった

チェックインの時、同じタイミングで来たおばさまがいた。格好からもしかしてと思い声を掛けると、やっぱお遍路さんだった。
おばさまは、1週間で行けるとこまで行く挑戦をしてるらしい。歳を重ねてから挑戦してるの素晴らしい。自分もそうなりたい。
 お遍路どうですか?と聞くと、やっぱ体力的にしんどいとのこと。でもお遍路の魅力はそこよりも、色んな人に会えることみたい。70歳で20回してる人とか、240回お遍路した人にも会ったらしい。狂ってる。
そのおばさまも来月世界一周フェリーに乗るらしい。ぶっ飛んだ人しかいない。

眉山の夜景見て、阿波おどり会館行くのやんわり誘われたけど、疲れてしまって行けなかった。なんでそんな疲れてたんだろう、思い出せない。
一緒に行きたかったな。


明日は朝早いから、16時就寝。

交通費            0

飲食費 松下製麺所うどん   0
    徳島ラーメン
     &チャーハン   1050

観光費            0

宿泊費 ゲストハウスPAQ     3500

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