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マツクランジャタイという、最高の演劇 2023/12/18

凄いものを見た。

お笑いだと思って行ったら、
それはガチな演劇。
しかも、かなり。

元は、お笑い好きとして、単純にこの2組の化学反応が見たかった。

2回の抽選に落ち、一般先着販売で電波時計とにらめっこして、震える手を抑えながらやっとゲットしたチケット。
かなりの悪席だったが、演劇の神様は私を見放さなかったのだ。
その場に居られたことをかなり嬉しく思う。

配信無し、今後円盤化可能な内容とは思うので、念のためざっくりとにしておく。


芸人の
マツモトクラブさん
ランジャタイ 国崎和也さん
ランジャタイ 伊藤幸司さん
この3人がメイン。

二部構成
一部はランジャタイさんのエッセイで、伊藤さんの『激ヤバ』と国崎さんの『へんなの』から。ショート5連。マツモトクラブさん脚本
二部は、マツモトクラブさん主演。国崎さん脚本。


演技に驚いた。
凄すぎる。劇団マツクランジャタイなのだ。
マツモトクラブさんが上手いのは簡単に想像できる。
国崎さんの演技が想像を遥かに超えて凄いのだ。

私自身、昔、演劇を少しかじっていた。舞台鑑賞も趣味としている。
昔は東京キッドブラザースや、TEAM NACSが大好きな時代もあった。ふらっと劇場に見に行くこともあった。

国崎さんの一人芝居などは、笑って泣ける。
その姿は、大泉さんの舞台を初めて見た感覚に似ていた。
あの頃、「大泉洋さんは日本を代表する役者になる」と言っても、苦笑いされたものだ。
今や…。
もし、国崎和也さんが俳優にもなったら、間違いなく日本屈指の役者になると今から予言したい。

あの、国崎さんで泣ける世界があるのだ。

お笑いだけを国崎さんに求めていらっしゃる方には、かなり不服だろうとは思う。
呑まれてしまう。笑うより惹き込まれる

国崎さんの観察力、マイムの凄さ、一人芝居の感情の移行加減、セリフの無い時の存在感。
気づくとこちらも世界に入り込んでしまう凄さ。
見えない物も見えてしまう。

第2部に至っては、性別さえ超越してしまった。
まるで椎名林檎さんの色気、酒やけした、けだるい感じのtone。
遠いので細部が見えないのが悔しい。絶対唇の先まで演技しているだろう雰囲気が伝わってくる。

脚本がずるいのは、ノスタルジィと純愛、昭和な香りを漂わせ、めいっぱい感情を高め上げておいて…、涙がこぼれたのに…、
最後がギャロップさんのTHE SECONDの決勝ネタのよう。
一撃爆笑。

ああ、やっぱり凄い。
芸人さんの考える事は流石すぎる。
エモーショナルで終わらせない。

なんだかこんな感情が以前にも…。

国崎さんのエッセイ『へんなの』を読んだあの時だ…。

伊藤さんのはこちら。

どちらもかなり面白いのでオススメ。

マツクランジャタイ
円盤化強く希望。
特等席で見てみたい。
演じてる表情見たかった…。

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