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「休むことの申し訳なさ・後ろめたさ」心に浮かんできた言葉(011)

こんにちは「てると大吉」です。青紅葉のなかの赤い羽根。これは紅葉の赤ちゃん。ここに種があるそうです。

先週の「子持ち様」の記事で「制度と意識でのお互い様」があればいいのにと書きました。だけど現実は厳しいですね。

育児や介護で休むことは、労働者の権利として、制度が整っている場合もありますが、それでも申し訳なく思い、後ろめたさを感じる人は多い気がします。僕はそうでした。

ある知人は「自分が休むときフォローをしてもらう人への感謝は、自分がフォローできるとき、恩返しのチャンスと思って、できるだけのことをして返していくんですよ。」と言い、別の知人は「わかっていても、こっちだって忙しいのに・・・と、思ってしまいます。」とも言います。

休まざるを得ないときどうするか。
母が入院したときのことを書きます。

さまざまな状況があり、母を看病・介護できるのは、とにかく僕だけでした。思い詰めた僕は「もう辞めてもいいかな。」と思い、届けを書き提出しました。そして、情けないことにその場で初めて「辞めずに看病・介護できる制度」のことを知り、母が亡くなるまでの期間、お休みをして病院で過ごすことができました。

ぽつぽつと落つる点滴ながめつつ思い起こすは母との時間 (てる)

しんとした夜の病室で。

辞めようと思ったときから、引き継ぎなどの準備はしておいたのですが、職場の人たちは大迷惑だったと思います。それでも代員を確保してもらえたと聞いて安堵したことはよく憶えています。

母が逝き、職場に戻ったとき、とても心に響いた言葉は「大変でしたね。また一緒にやりましょう。」でした。カウンセリングで学んだ「共感と受容と共働」。本当なんだなとしみじみ思いました。
僕の働き方はずっとこの経験がベースとなっています。

自分の所属する企業、組織のさまざまな制度は知っておいて損はないと思います。それはみなさんの働き方を守ってくれるはずのものだから。もちろん、制度が整えばそれで終わりではないでしょう。運用するのはいろいろな気持ちを持ち、いろいろな事情を抱えている私たちなのですから。

「子育てや介護でお休みすることは、労働者としての権利ではあるけれど、それを全面に、ポンと仕事を渡されるとアララ?となりますよね。」とも、冒頭の知人は話してくれました。

だから「目の前の人とちゃんと話そう。話を聞こう。」と改めて思います。よりよい人間関係の出発点はお互いを知ることなのですね。

「子持ち様」という言葉を聞いて書いた前回と今回の記事。「子供たちは社会の宝」と恩師がおっしゃっていたことを思い出しています。

今日も読んでいただきありがとうございます。





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