アーチェリーから教わったこと⑨全力でやれば良いってモンでもない

今シーズン(春〜秋が屋外アーチェリーのシーズンです)の自分のアーチェリーは、客観的に見ると厳しいものでした。
一度だけ自己ベストを更新しましたが、それ以外はとても全国大会に出られるレベルではありませんでした。
全日本ターゲット(国内最高峰のアーチェリーの試合)出場をかけた最後の記録会で、今シーズンワーストの点数を射ちました。
そこで得たことは…
「全力でやれば上手くいくってモンでもない」
ということです。

今年は転職をして2年目です。
昨年は、アーチェリーの指導&練習ができる環境ができ、楽しくて嬉しくて仕方なくて、国民体育大会3位、全日本ターゲットに約20年ぶりに出場と、順調でした。
シーズン後に弓具も最新のものに替え、ポンド(弓の強さ)も学生時代ぐらいまで上げることができ、今シーズンが楽しみでした。
そして、自己ベスト更新。
そこから少しずつおかしくなっていったような気がします。
「力強く射ちたい!」と思うようになってしまいました。

力強い=めいいっぱい力を使う

アーチェリーは再現性を高めて的中率を上げるスポーツです。
より再現性を高めるためには、
「楽に引いて、体力の消耗を最大限に抑える」
ことが必要です。

分かっていたはずなのに、
当てるためには頑張らないと!
力使わないと!

と思って力んでいました。

先日の記録会でふと、
「今日、このまま射ったらもたない…」
と思いました。そして、
「同じ本数を、春はあんなに楽に射てていたのに、なぜ?」
と疑問が浮かび、
「もしかして、私、間違った方向に行っていたかも…」
と考え始め、記録会が終わる頃には、
「大事なこと、忘れてたんか!」
と確信しました。


以前、とある方が、
「歯を食いしばって、頑張れば良いってもんでもない。いかに楽に、効率よく成果を出すか、を考えると楽しく生きられる。真面目に生きることが美徳とされるけれど、真面目になんでも一生懸命やればいいというものではない。」
と言うようなことを言われていて、あまりピンと来ていませんでした。

…が、記録会の終わりには、
「この事だったのかー!!」
と腑に落ちました。

頑張るべきところ、踏ん張るべきところもあるとは思うのです。
でも何でも歯を食いしばって…と言うのはちょっと違う。
というか、それは思考停止してしまっていると思います。
どこで力いっぱいやって、どこで力を抜くか、それを見極める客観性も持ちながら、物事に取り組んでいく方が良いのだと、改めて思い知らされました。

私にはやりたいこと、なし得たいことがたくさんありますが、一日24時間しかない。
だから、どこかで効率よくしなくてはならない。
全力を使うところ、使わないところを見極めていきたいと思ったのでした。


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