別に大学に行く気もないまま浪人することになった。浪人するってことはどういうことかいまいち分からない状態だった。

やってみて気づいたのは、舐めてたら殺される。そういう世界だということだ。
殺されるというのは、社会的には無職であり、人間関係は乏しく、自分に厳しく追い込むことが必要になる。しかも、お金がかかり親の負担も増える。なるほど、だから皆んな浪人したくなかったんだとここで知った。

自分は極力親のお金は使いたくない。だから11月からバイトを始めた。概算で月15万だ。もちろん、金に目が眩んだわけじゃ無い。ただ親の金で生活するという甘い考えは捨てるべきだと思ったのだ。できることなら自分のお金で勉強をしたい、そういう気持ちが強かった。

親はなぜだかお金のことは気にするなという。だが、親がお金で困っている姿をよく見ていたせいか、そんなわけには行かないという考えがかなり染み込んでいた。残っているのは大半が亡き父のお金である。必要なものに使うのが筋かもしれない。そう考えると、自分のお金は自分で稼ぐのが良いと思った。

姉に大学に行くメリットを聞いてみた。どうやら同世代の人と戯れるのが楽しいらしい。所詮そんな場所かと思い、やはり自分の考え方(ランクの低い大学に行くのはあまり意味がない)というのは間違いではないと思った。

お金は重要ではないと周りは言うが、今こうやって生きているのも結局はお金で成り立っている。お金は必要でないようで、無いと生きていけないものである。

今の自分の状態を親に言わせれば考えが凝り固まっている状態だそうだ。そうかもしれない。
いつか行った精神科の先生が言ってたように、18、19って時期は視野が狭くなるってのはあながち間違ってないんだなと改めて思った。

自分がこんなになってしまったのは、教育のせいではないのかと時々思う。はみ出るのを是としない、決まり通り行動するのが良いことであるかのように植え付けられたと思う。こういう教育は早くやめるべきである。

18だが日本人が心底嫌いである。結局は縦社会に流され、古臭い伝統を踏襲し、己の保身に走る。そして、変わったことをするのを善しとせず、慣例のように、皆が通った道を歩むように社会ができている気すら覚える。

このクソみたいな社会で嘆いていても仕方ない。一刻も早く自分を解放し、日本から脱出する方法を考えたい。(日本が生きやすい世界かどうか外国に行かないと分からないと思うから)

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