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People In The Box のライブに行ってきた⭐️

中学生の時に東京喰種のエンディングで出会った謎めいたバンド、People In The Box

念願だったPeople In The Box のライブに行ったら、大人になるのって悪くないなって思った話をします。

ずっとずっと大人になるのが怖かった。
見た目が変わっていくのも、社会で働くことも、若さという武器がなくなることも、守られる立場から守る立場になるのも、すべて怖くて、本気で「30歳になったら死んでやる!」と思っていた時もあった。

11月24日 Billboard live Osaka
金曜の夜、18時からの開演。
私にはまだ分からない、この時間帯の特別感が。
会社を休んで遠方から来た人、会社を早めに上がって急いで来た人、色んな人がいたけどみんな、とにかく私より大人だった。
社会に出て働いて、疲れてても、それでも音楽が大好きな人たちが集まっていた。

1曲目が始まった瞬間、気持ちよさそうにリズムに合わせて揺れ、歌詞を噛み締めるように口パクする。
みんなはきっと会社ではこんなキャラじゃない。
毎日真面目に働いて金曜の夜は大好きなアーティストの音楽を楽しみにライブに行く。
お酒と音楽を浴びて気持ちよさそうな大人たちをみて、初めて大人になりたいと思った。

MCでもお酒の話がメインで、私には分からないことが多かった。
でも周りのみんなは笑いながら、うんうんって頷いてて、また羨ましくなった。
私の周りにいる、「飲む事」が目的の大学生とは違う。
もうお酒が生活の一部になって何年、何十年が経過したという大人たちは余裕に溢れててなんかやっぱりかっこいい。
「僕たち次の曲で限界を超えます」というMCから始まった『ニムロッド』を聴きながら、沼に足が入っていくみたいにいろんなことを考えた。
なんか負けそうだなって、ずっと私の心にこびりついていた凝り固まった考え。
若さは最強、若さは武器のはずだった。

私が歳をとることを恐れていたもうひとつの理由が分かった。
若さゆえのパッションが失われること。
勉強とか趣味とかメイクとか、朝から晩まで働いて疲れてしまえば、そんなものへのパッションはなくなってしまうと思っていた。
10代より体力もパッションもなくなるはずだから、大人になることは私の中で萎んでいくことだったのだ。

でも、People In The Boxのファンは何か違う
10代にはないパッションを感じた。
バリバリ燃えるのではなく、時間をかけてジリジリ燃えるような、赤い炎より青い炎の方が熱いみたいな、そんなパッションがあって本当にみんな音楽が好きなんだなって思った。

初めて大人になりたいと思った。
みんなが持ってる大人の情熱を私も手に入れたい
休日寝て過ごしたくない、休日昼ドラマ見たくない、休日ツムツムしたくない。

私が歳を重ねても変わらず情熱を注げる、譲れないものが欲しい
それがあったら、30歳になっても死なないでいられると思う。

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