展示の終わり、それからBasket Case
Grasping to control
So I better hold on
(自分を見失わずに
持ちこたえなきゃね)
ーーGreen Day『Basket Case』
100号を中心とした大作展、「大きい絵」展が無事に終わった。
結局激務に追われ、なにもかもを人に任せてしまった。主催の宏美さん、眼科画廊の皆様、他作家の皆様に改めてお礼申し上げたい。
仕事は狂ってる程忙しいし、量が多い。
いつも綱渡りでなんとか生きている。不安に潰されかけて、やっとの思いで帰宅し、そこでさらに仕事をして瀕死のゴキブリみたいにベッドに潜り眠る。夢だっていつも仕事のことばかりだ。
今日見た夢だって研修を受けによくわからない電車を乗り換えて乗り換えてギリギリバスに乗り込んで山奥のよくわからない大学に行くというものだった。
なんで生きてるんだろうな?って思う時がある。
画廊に居た数時間は生き返った時間だった。
絵、それから絵描き同士の生活の話……。宏美さんはいろんな話を聞いてくれて、話してくれた。
みんなの絵が並んでいて心地よかった。
俺の描いた変な野郎がタバコを吸ってプールに入っていてよかった。色んな人が俺の絵を眺めてわかったようなわかってないような顔をして去っていくのがよかった。
俺は絵に救われた。おかしな話だが美術に心を苛まれ、絵に救われる。
俺は何をやっているんだろうと悲しくなる時がある。俺はこの仕事に向いてないかもしれないと惨めな気持ちになる時もある。
でも生きていくしかない。俺を救ったのは人と、絵と本と音楽だった。
何人ものロックスター達が折れそうな俺の心を支えてくれた。
俺の話を聞いてくれた人、俺に話をしてくれる人……。なんとかやっていくしかない。
ワイルドターキーが美味いな。
なんだかいつもと違ってダサい話になってしまった。愚痴のパレードで絵の話を見に来てくれた人には申し訳ない。でも、俺の人生と俺の絵は繋がっている。もっとスマートに生きることができたらなと悲しくなる。不器用で雑で……。それでも生きていくしかない。エリートではなくオタク野郎だけど、狂いながらも生きていくしかない。
また展示をしたらその時は絵を見に来て欲しい。絵を通して誰かがいることが暖かい火みたいなものになりつつあるから。
そして、誰かが俺を愛してくれますように。
いつも絵を観に来てくれてありがとう。
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