ふらっと居酒屋
週に一回ぐらい、夕方仕事が終わった後、ふらっと自宅を出る。
一人で飲みに行くのだ。
行きつけの居酒屋が二つあり、その日の気分で決める。
仕事の区切りが付いて、気分の良い日はチェーンの焼鳥屋。
仕事の負荷が継続中のときは、日本酒が旨い個人経営の居酒屋。
という感じだ。
焼鳥屋は団体客やサラリーマンが多く、一緒に仕事の打ち上げをしている気分になる。
個人経営の居酒屋は、カウンター席が六つ、ボックス席が二つの小さい店であり、しっぽり飲むには最適である。
居酒屋では、いつも本を片手につまみを食べ、一時間ぐらい本と酒に集中する。
本は頭を使わないのを好んで選定している。江戸の食文化とか、江戸の開拓秘話とか。
日常を忘れるこの時間が、今日の憂さを晴らし、明日の活力になっていくような気がしている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?