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note

 久々に、noteを開けた。読むことも、書くこともしていなかった。前回の記事をあげた日付が3月4日になっているから、かれこれ1ヶ月以上、noteから離れていたことになる。私の感覚では、半年くらい離れていたかのよう。

 noteを開くと決めて、パソコンに電源を入れる。十数年前に購入した、ずっしりと重たいノートパソコン。机の上に鎮座し、もはやデスクトップと化している。要らないソフトは最大限まで消去し、様々なデータをUSBに移動したというのに、ちっとも起動しない。うーうーうー、と低く唸りをあげながら、アイコン横の砂時計の輪っかが、ぐるぐると回り続ける。
 退屈だから、顔をあげる。目の前は、窓。向かいは、公園。青い葉が茂りだした背の高い木々と、六分咲きのハナミズキ。春でも初夏でもない、この空気感。

 先日、仕事へ行こうと玄関を出たら、向かいの公園の前を息子の同級生が制服姿で歩いていた。彼女は私に気づき、はにかんで会釈をしてくれた。わっとうれしさがこみ上げてきて、私は大きく手を振った。

 そんなことを思い出しながら、やっと起動したパソコンでnoteを開いた。
ずっと部屋にこもっていたあと街に繰り出したら、こんな気持ちになるのかな。賑わいにわくわくするような、けれども、ちょっとくらくらするような。

 

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