②同志社大学に入る

1986年4月、ぼくは、同志社大学に入った。
早稲田政経、一文、同志社経済の3つを受験して
唯一、ここに合格したのだ。
浪人は絶対にしたくなかった。
ただ、同志社はこの年から、京阪奈学研都市の田辺に新キャンパスを開き、1,2回生の授業は田辺だった。とても不便だった。

入学して、何かのサークルに入ろうとキャンパス内を歩いていて、やたらと目についたのが、演劇サークルのポスターだった。

その中で、一番好みだったのが、第三劇場の「天界無宿」だった。
すぐに勧誘ブースに行き、入部希望とスタッフ志望を伝えた。
そのとき、たぶん、Iさんだったと思うが、「照明と音響、どっちやる?」と聞かれて、照明を選んだのが、その後、30余年今に至る、ぼくの照明家人生の始まりだった。
きっかけなんて、実はそんなところ。
この瞬間、自分の人生の方向は決定したと、今にしてみればわかる。
このときは、想像だにしないことだったが。

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