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OBJのプログラムに参加して ④

 皆さまこんにちは。この記事を見つけていただきありがとうございます。継続して読んでくださっている皆さまありがとうございます。寒い中でも
僕の大学からは素晴らしい夕焼けが見えました。明日も良い天気になりそうです。

https://note.com/shiny_hare666/n/n82cf4e3dd600

 さて、冒険の旅はいよいよ山の中でのロッククライミングへ。OBS長野校から20分ほど山の中を歩き、目的地の崖を目指します。その時に、インストラクターのマモさんから教えてくれたことは、自然の中に入るときの「感謝」の大事さでした。僕たち人間は自然の中に入るだけで影響を与えている。だからこそ、自然の中に入れてもらう前に僕は、礼をして許しを得るんだと教えてくれました。プログラムを終えた今でも、この心構えは僕の中で生きているものです。

 そんな話をしながら歩き、目的地に到着し、登るための準備を開始しました。僕は、本業のプログラムでハーネスを履いてビレイを伴う活動に慣れているので1人で先に履こうとしました。それを見てマモさんは「あ、TasuKe先にやられちゃうとちょっと困るんだけど、、、」と言いました。その時はその意味がよくわかりませんでしたが、今、指導者として活動していると自分がしていたことの危うさがよくわかります笑。

 マモさんからの説明では、↓の3つのことを伝えてくれました。
①制限時間は20分 
②16時30分まではチャレンジできる 
③崖の下には落石があるため行ってはいけない

 登れるラインは3つあり、それぞれ崖の上にビレイヤーがいる形でした。僕は迷わず最初にチャレンジしました。3つそれぞれのラインにハングがあり、難易度は同じくらいでしたが、僕は一番奥のラインにクリップインしました。
 
 僕は年間131件のプログラムに出ています。その中ではハイエレメントと呼ばれる高所での活動を伴う施設を使ったプログラムも多くあります。なので高所への慣れは他の人よりは、あると思います。また、道具やビレイヤーの方々への信頼感やビレイのメカニズムなどにも理解があります。
 ですが、山の中でのクライミングは素人でした。クライミングジムで登ったことは何度かあったしハイエレメントでもクライミングがあるので慣れているつもりでした。でも、自然の、力を書けたら崩れるかもしれない、不用意に触れると肌を裂いてくる岩肌の緊張感がビシバシ伝わってきました。
  
 ヘルメットを被った額から汗がしたたり落ちました。僕は、怖かったんだと思います。自然に、チャレンジに、他人の視線に恐怖していました。もちろん登っていた時は、無我夢中に登っていたのでそんなに考えてはいないのですが、動きを止めた数秒の間に感じました。
 その時は、黙っていたのですが実は、上からビレイしてもらっていると僕が少し動くと巻き取ってくれるので引っ張り上げられるような状態になります。なので途中からは、「これは上に行く姿勢を見せれば割とイケちゃうのでは?」という考えにもなりました。でも、今となってはそれはズルではなくて、僕のセルフディスカバリーに関わる大事な要素になったのかもしれないと思います。
 ホールドが見つかっていないのに上に伸びあがると、当然岩肌を掴めないこともあります。そうなると、宙づりになります。ですが、そこに対する恐怖心は僕にはありませんでした。僕は、このプログラムを通して【恐怖やキツイ状況で楽しくなっちゃう性質】いわゆるマゾ気質がどんどん露見していきます。これは、僕の仲間からこの先、何回も指摘されることになります笑。

 こうして、16時30分までみっちり登り、この日の行動は終了しました。僕は2本チャレンジし完登しました。仲間の中には、一本目のハングの前で動けずリタイアした人、3本登り切った人など様々でした。

ソロタイム

 OBSのプログラムでは、活動の後に振り返りをします。全員で、活動中の気持ちを「分かち合う」前に、個々人での”ソロタイム”の時間が設けられました。最初は練習として「マインドフルネス」というものをやりました。いわゆる“瞑想”です。心を落ち着けて目を閉じ、3分間自分の呼吸だけに集中します。それ以外に気持ちが向きそうになっても自分を律して呼吸に集中します。
 そのマインドフルネスでの呼吸への集中を活かし15分間のソロタイムが設けられました。僕は、自分が座っていた椅子から動かずに呼吸を整えソロタイムに入りました。

 15分間を終えてメンバーが教室に戻ってきた後に、「分かちあい」として仲間たちへソロタイムで考えたことを共有しました。僕は最初に話し始めました。
 自分が感じていた恐怖心や高揚感を淡々と話しました。そのあと、次の日から始まる3日間の遠征でのチャレンジとして「仲間に確認すること」を挙げました。
 ハングでスタックしている仲間を見て、僕は「頑張れ!」としか言えませんでした。崖の下まで行くことも、ビレイをすることもできず応援することしかできなかった。と、その時の僕は感じました。その仲間に、今の状態や気持ちを確認することが自分のチャレンジになる!と考えました。

そんな感じで今回は終わりです!次からは、いよいよ今回のメインである白馬~朝日の縦走を目指す遠征に向かっていきます。ここから身体的負荷、精神的負荷ともにアゲアゲでいきますので、どうぞお楽しみに!

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