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薬屋の短歌

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日々の業務を短歌で表現しています
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2023年9月の記事一覧

薬屋の短歌 秋深し

薬屋の短歌 秋深し

秋深し 薬局の棚 隙間増え
次はいつ来る つなぐ薬よ

また薬の供給問題を詠んでみました。

秋深し=だんだん寂しくなる様子。
これを薬局の薬が置いてある棚の状況を重ねてみました。
スカスカなんですよ。薬が置いてない棚が増えました。

少し前は「錠剤が入荷しなくて、おなじ成分の粉ならあるのですが、飲めますか?」と確認していましたが、最近は有無を言わさず変更している状況です。

似た成分の薬も同じ状

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薬屋の短歌 真夜中の月

薬屋の短歌 真夜中の月

必要な ときに手元に 薬なく 
忘れた頃の 真夜中の月

仕事に絡めて短歌を作ってみることにしました。
コロナ禍と同時に始まった医薬品供給問題。私の職場でも毎日、あれがない、これがない、と大変困っております。
「真夜中の月」は仲秋の季語(のようです)
午前零時頃に登り始める下弦の月。この頃になると月を待つ人も少ない、とのこと。
欲しい時に手に入らず、忘れた頃に入荷する。この様子が「真夜中の月」と重

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