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『犬がいた季節』(伊吹有喜・著)


2024.04.11読了。

最高の小説を読んでしまった。
学校という特殊な環境の3年間。各時代の大きなトピックを背景に、物語が進む。40代以上なら、きっと共感できるはず。

若いからこそ一瞬で距離を詰められる関係。逆に離れていく関係。それらが年を経て、いろいろなことがあって、尖った部分が失われずにでも丸くなって、言わない後悔を経験することで、言えなかったことを伝える努力をするようになって、何年も何年もかけて、また近づく関係。

いくつになっても、明日が楽しみだ、と思うような小説だった。

ああ、また犬が飼いたいなぁ。


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