見出し画像

②【認知症診断】家族の感を大切に

母の様子が気になり、病院に連れて行くことを考え出した9年前の事。

すぐ脇に置いている鞄を何度も無い!無い!と探す。銀行のカードを無くす。甥とばったり会ったことをすっかり忘れて記憶無い?
よくあることと言えばよくあることかもしれないが、何だか気になる。同居している父も何かおかしいと言う。
私は認知症が頭をよぎる。
かかりつけ医に紹介状を書いてもらい、母を近くの総合病院に連れて行った。
結果は、「問題なし」。
医師の診断は、歩行の様子もしっかりしているし、脳の検査結果が認知症の基準値に当てはまらないから、「問題なし」なんだそうだ。
父は、母が病気で無かったことで安心している。
でも私は何か引っかかる。決して母が認知症であって欲しい訳ではないけれど、するっと納得することが出来ない。
私は個人病院を探すことにした。
そして物忘れ外来の看板を揚げている病院を予約した。
総合病院の検査結果を持参し受診。
先生は、「確かに数値的には当てはまらないけれど、家族がおかしいと感じる時には何か原因が隠れている可能性があるので、これから定期的に診ていきましょうね。」と言って下さった。
とても心強かった。

あれから9年。母は、私が娘だとわからない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?