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②日本縦断1日目 〜無計画の末路〜

「若い時は勢い!」
なんてよく言われますが、この時ほどその言葉を疑った事はないです。
けど今振り返ったらやっぱ勢いなのかなとも感じますけど笑
それは初日の北海道の事です。

5月31日、自分は新千歳空港にいました。
その日1番安いチケットで来た為、着いたのは夜。
夜テンション+久々の飛行機+初北海道でテンション爆上がり。
(そもそも福島より北に行った事がない)
普通なら初めての土地に行くとしたら予め調べておくのが定石ですよね。
しかし自分は旅をまず始める事で頭が一杯。
ほんと自分は無計画もいい所で、何の下調べもなく北海道に着ました。
いや、一応ありました。
着いたその日は空港のソファで寝て朝を迎えようという安直な予定が…笑
実はこれはよく海外に行く時に成田空港で使ってたので新千歳空港でも使えるだろうと思ってました。
しかし時はコロナ禍。
むやみに人が接触してはならないので空港内での寝泊まりは禁止。
少し考えれば誰でも分かる事ですが当時の自分は全く予想してませんでした。

「やべぇ寝るとこねぇやんか…」

旅がやっと始まるワクワクからテンションがダダ下がりになったのを今でも覚えてます…笑
それでもどこかないか探してウロウロしましたが、警備員の視線が痛いのでとりあえず空港を出る為に電車で千歳市内に向かう事に。

電車はJR千歳線。札幌行。
ルートやルールは全く決めてなかったですが札幌の名前を見て、
「このまま札幌行こうかな」
なんて悪魔が囁きが。
でもそれはいきなりズルをする様に感じたので二駅先の千歳駅で下車。

新千歳空港から千歳駅まで2駅

「さて千歳駅に着いたはいいもののどうする…?」

空港から出たはいいものの、場所が変わっただけで状況は何も変わってません。
夜という事もあり街は真っ暗。
明るいと言えば駅前のタクシーくらい。
とりあえず行く宛もなく何となく市街を歩く事に。

人っ子一人も歩いてない真っ暗な千歳の町。
緊張感と不気味さと心細さと同時に、本当に旅が始まったのだなという高揚感が混ざって言葉で言い表せない感情が迸ります。
フラフラと歩く事15分程で公園を発見。
そこに足を曲げれば寝れなくもないくらいの少し汚いベンチがありました。

「180センチを超える自分が寝転がれるベンチなど早々ないし、汚いのは拭けばいい。ここで今日は一泊しよう」

そう思い、持ってきていた寝袋でそのベンチで寝ようと試みます。
しかし6月といえども北海道。
気温は低く風が強い。
とてもじゃないけど寝れる環境にありません。
しかし頑固者な自分は、

「旅の初日からお金を使いたくない!!」

というのと

「旅人は野宿が基本!!」

という固定概念を理由に野宿を選択します。

しかし状況はどんどん悪くなる一方。
強風+寒さ+夜の暗さから徐々に耐えられなくなり、雨が若干降り出し蚊が出てきたのをトドメにとうとう降参。
結局1番安いホテルで寝る事に。
この状況では致し方ないと思いますが自分としては負けた様に感じ、

「初日から野宿出来ない旅人とは何事か…」

という今となれば謎の悔しさを抱きながら床に着き初日を終えました。
しかし初日に折れた事が、後の旅路にも影響を及ぼす事になります。

1日目〜完〜

さいごに

今回この記事を書くのにあたり勢いで行動するのも大事ですが、多少の計画は必要であるのを改めて感じましたね。笑
そして固定概念は意志の強さや選択の決断として大事ですが、柔軟な対応を出来なくなる要因であると学びました。
「旅」は人生の教科書。
振り返って改めて感じました。

次回は「自転車」を買いとうとう出発する2日目について書きます!
また見て頂けると幸いです♪
ご精読頂きありがとうございました!


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