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20240619





今日は
駅に向かう途中

藪の中に
ルリボシカミキリを
見つけました


ルリボシカミキリ
を見ると
ふっと
思い出すのが

とある博士の書いた
本のタイトルと
その中におさめられた
お話の一つ


それから


そのお話を一緒に読んだ

当時中学生だった

ある男の子のこと









彼とは
わたしが二十代半ばに
田舎の家庭教師を
していたときに
出会い

ほんの一時
姉と弟みたいに
過ごしたのだけど




ある日
国語の文法を
復習しながら

こんなことを
きいてきたことが
ありました
























 
 先生…、

「ゆにやか」ってことば、ありますか?






















わたしはとっさに

「unique」
「にぎやか」

を思い浮かべて

それから

これは
彼にぴったりのことばだと
思いました





歳のはなれた妹がいたけど
ほとんど一人っ子みたいに
育てられ

部活では
長距離を黙々と走る彼も

わたしのまえでは
おしゃべりで

それにくわえて
ひとりごとも
よく言って

そばで見ていてほんとうに
微笑ましくて
楽しくて








きっとまた
これからも
ルリボシカミキリを見ると

あの日を
思い出すのでしょう






そして




どこか
あたたかな気持ちに
なるのでしょう














































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