![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144519737/rectangle_large_type_2_00af250f74c083447b705ee32163899e.jpeg?width=800)
20240619
今日は
駅に向かう途中
藪の中に
ルリボシカミキリを
見つけました
ルリボシカミキリ
を見ると
ふっと
思い出すのが
とある博士の書いた
本のタイトルと
その中におさめられた
お話の一つ
それから
そのお話を一緒に読んだ
当時中学生だった
ある男の子のこと
彼とは
わたしが二十代半ばに
田舎の家庭教師を
していたときに
出会い
ほんの一時
姉と弟みたいに
過ごしたのだけど
ある日
国語の文法を
復習しながら
こんなことを
きいてきたことが
ありました
先生…、
「ゆにやか」ってことば、ありますか?
わたしはとっさに
「unique」
「にぎやか」
を思い浮かべて
それから
これは
彼にぴったりのことばだと
思いました
歳のはなれた妹がいたけど
ほとんど一人っ子みたいに
育てられ
部活では
長距離を黙々と走る彼も
わたしのまえでは
おしゃべりで
それにくわえて
ひとりごとも
よく言って
そばで見ていてほんとうに
微笑ましくて
楽しくて
きっとまた
これからも
ルリボシカミキリを見ると
あの日を
思い出すのでしょう
そして
どこか
あたたかな気持ちに
なるのでしょう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?