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作り手の「息遣い」を感じる作品

先日、SOMPO美術館の山下清展に行きまして。僕は山下清って貼り絵のイメージがすごく強かったんですけれど、実は水彩画だったり、油絵だったり、あと陶器への絵付けだったり、いろんな表現方法を試している人だっていうのが分かって新鮮でした。

山下清の作品を直に見ること自体が今回初めてだったんですけれど、まずは貼り絵の緻密さにちょっと驚きました。個人的に驚いたのは「菊」の作品で、これは遠目に見ると一見貼り絵だとわからないというか、絵の具で書いてるようにも見えるんですよね。でも近づいて見るとその花の花弁だったり、雄しべ雌しべが、ものすごく細かい1枚1枚の紙の断片で表現されていて圧倒されましたね。面白いのは、紙をちぎって平面に貼るっていうことだけではなくて、「こより」にして貼るっていうことを結構やってるんですね。 それで花や橋を表現してるんですけど、こよることで立体感が生まれるんです。その立体感がまたすごく面白かったですね。

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