Photo by lazy_planet 「書物固有の快楽」とはなにか 31 岩井圭也 2024年4月19日 07:00 ¥100 水村美苗という作家が、「この世紀末、文学に希望が持てるか」というエッセイでこんなエピソードを紹介しています。(ちくま文庫『日本語で書くということ』所収)1991年、京都大学で著者が講演をしている最中のことです。講演のあと相次ぐ質問に大まじめに答えていると、突然、からかうような間延びした声がどこからかあがった。あのう、水村さんは、なぜ今ごろ、小説なんちゅう誰も読まんもんを書こうとしてるんですか。聴衆がどっと笑い、わたしも思わず苦笑した。『日本語で書くということ』p.8今から30年以上前のエピソードですけれども、これに対する著者の回答が実に奮っています。少し長いですが、引用させてもらいます。 ダウンロード copy ここから先は 1,620字 この記事のみ ¥ 100 期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に! 購入手続きへ 有料マガジン ¥ 500 記事は1本100円なので、月単位で読んでいただくほうがお得だと思います。 活字ラジオ 2024年4月 500円 2024年4月分の活字ラジオです。 期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に! 購入手続きへ ログイン #音声入力 #活字ラジオ 31 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート