超ポジティブ人間が鬱になるまで-chapter1-2

正社員になってから、仕事がどんどん楽しくなっていった。
婚約者は大体家でゴロゴロ過ごし、犬の世話をするわけでもなく、ただひたすらパチンコやメダルゲームに時間を溶かしていたようだった。

仕事を頑張り、家に帰ったら犬の世話と家事をし、1日1日を一生懸命大切に生きていた。

正社員になって半年ほど経った頃、M&Aにより所属が変わり、労働環境が劣悪になった。
仕事内容自体は変わらなかったが、上司が代わり、今までの方針と違う方針で進めることや、明らかな業務量の偏りができてしまっていた。

先輩はやりたいことだけをやり、頼んでいた仕事や月次のものは忘れ去っている様子で、時間に余裕がないものは、基本的に私が請け負うことがあたり前という仕組みができてしまっていた。

そのおかげで、月残業が180時間というなんともアウトな状況を半年間走り続けた。
(固定残業代は30時間分。それ以上は勤怠を切るなと上司に怒られていたため150時間は実質サービス残業であった。)

始発で帰ったり、タクシーで出社したり、2人と1匹で暮らすのがやっとの中での移動費の出費はかなり大きなものだった。

その渦中で、婚約者は何も変わらず、家に置いてある有金は、全てパチンコでスってしまっている、なんてことが日常茶飯事で、帰ってからお金が無くなっていることが発覚し、今月どう生活しようか、来月の支払いは、、、など私生活でのストレスもかなり蓄積してきていた。

続く

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