ふたりの「姫」と単純接触効果について ~博衣こより&先斗寧~

 本日は「にじさんじ」の新人Vtuber「Ranunculus(ラナンキュラス)」のデビュー日ということで、「巣窟の姫」こと先斗寧さんと「なんJの姫」こと「ホロライブ」6期生、博衣こよりさんの二人について人気獲得に至った経緯を語っていきたいと思います。


1.先斗寧の場合

 まずはじめに、先斗寧さんと「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」についてです。

1.大手Vtuber企業にじさんじから鳴り物入りで9人の生徒がアカデミー生としてデビュー。

2.2021年夏以降、Vtuberの巣窟の住人(通称:巣窟民)が数字至上主義者に入れ替わったため、VTAを馬鹿にするために「修行」と称し視聴を開始。

3.巣窟民は数字至上主義者が主要層であったため、「素人の配信」後に推しの配信の良さを再認識する機会となり話題が沸騰。

4.アカデミー生の中でも視聴に堪えうる3名+α(四季凪聖来、美園聡、先斗寧 +涼宮颯)に愛称が付き、その中でも先斗寧は唯一の金曜日配信組であったため、金曜日の修行の際にコメントが集中するようになっていく。

5.そのような中、年明け後の配信から「関西弁」というキラーコンテンツを解放した先斗寧に魅了される巣窟民が続出。コメントを見た新規住人も新たに修行を開始。最終的に「巣窟の姫」となる。


2.博衣こよりの場合

 次に博衣こよりさんについてです。「なんJの姫」に至るまでの経緯ですが簡潔にまとめると、

1.大手Vtuber企業ホロライブから鳴り物入りの新人、博衣こよりがデビュー。(最大同時視聴者数:180,233人 [6期生最多])

2.あまりのつまらなさに罵倒しながら実況してないと見るに耐えない内容だったため、syamuやとうすこと同じノリなんJでスレが立つ。

3.ノリがsyamuスレのため普段Vtuberを見ない連中が主要層だったが、本人の努力家な姿勢に感銘され少しずつガチ恋化。「V豚嫌いのなんJ民」はブルーオーシャンだったため一気に人気爆発

4.サジェスト汚染やまとめサイトにより、外部から「真っ当にこよりを応援するためにファンになった層」まで来るようになる。

5.岩盤層が3の連中なためなんJでこより以外の話題は伸びなかったが、こより実況スレの勢いを見て今まで潜伏していたV豚どもがここぞとばかりに表に出てきてスレを乱立するようになる。


3.ふたりの「姫」の共通点

 最後に先斗寧さんと博衣こよりさんの共通点を考察したいと思います。それは、「単純接触効果」です。

 お二人は、最初の配信では、アンチが馬鹿にする目的で視聴したとしても定期的かつ高頻度で接触すると、好意を抱きファンになるという「単純接触効果」を最大限に活用した「配信巧者」だと感じました。
 この効果は二人だけでなく例えば「朝ミオ」や「おはスバ」など、数多くの配信者が活用しております。

 配信者が自身の体調を省みず、「配信中毒」になるのも致し方がないのかもしれません。


 最後になりましたが、ふたりの「姫」こと、先斗寧さんと博衣こよりさんのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

 P.S.先斗寧さんのデビュー配信の最大同時視聴者数は47,194人でした。(参考:VSTATS)