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山の記録~御巣鷹の尾根を慰霊登山

ピナレロの自転車を買って、サイクリングに夢中になっている頃、群馬県伊勢崎市から、長野県佐久市まで走ったことがありました。
走っていると「上野村」の看板があり、「ああここがあの村か」と思いました。
1985年 日本航空123便が墜落した、御巣鷹の尾根の村です。
520名の方が亡くなり、毎年8月にはテレビニュースが流れるので、若い方も知っていると思います。

サイクリングから数年後に登山を始め、ある日「そうだ御巣鷹の尾根に慰霊登山しよう」と思いつきました。

登山口です。ここから「昇魂之碑」まで800m、高低差180m。 当時の上野村村長さんのインタビューをラジオで聴いたことがあります。 国土交通省の方が、墜落現場まで道路を造りましょうか?、と言ってくれたが、断ったそうです。 
物見遊山で来る人がいるかも知れないからという理由でした。

山の中を登っていきます。

途中にプレハブ小屋があり、ノートが置かれていました。

死者と寄り添うために、山中で一晩過ごされる方もおられたようです。
優しい方です。

30分ほどで着きました。

当時の墜落火災で燃えた木。

モノレールに乗って、羽田整備場にも行きました。
日本航空「安全啓発センター」には、事故原因となった、圧力隔壁やボイスレコーダーなどが展示されています。 要予約。
説明してくれた職員は、居丈高で中央官庁の役人のようで、こういう会社だから事故を起こすんだな、と感じました。

後日読んだ本には、「日本航空のコスタダウン」が根本原因だったと、書いていました。 飛行機の燃料消費を抑えるため、離陸時の機首上げ角度を大きくし、それが原因で尻もちをつき、圧力隔壁の修理ミスにつながったのだそうです。


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