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僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第25話 怖い顔のおじさんとJK(12)

#創作大賞2023
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第25話 怖い顔のおじさんとJK(12)

 家の怖い顔のおじさんは、JKの麗しい少女、絵里ちゃんなのに。

 絵里ちゃんは、自身の孫や娘と変わらんから。

 自身の顔を緩ませ、鼻の下を伸ばし、『でっ、へへへ』といやらしく笑うことはない。

 でも絵里ちゃんの大変に麗しいママのオ〇パイやブラジャーにならば直ぐに。

 己のオスとしての性を剥き出しにしながら反応を示し。

『はぁ、はぁ』と大変に荒い息遣いをしながら、自身の身体を火照らすのだと告げると。

「ふん!」と絵里ちゃんは鼻息立て──不快な表情をしながら。

「本当におじさんは家のママしか見ていないよね」と呟くと。

「何か、うち~。おばさんに容姿で負けたと思ったら悔しい」と。

 絵里ちゃんは自身の頬をプンプンと膨らませながら。

 容姿が自身の母親に負けたのが悔しいと。

 家の怖い顔のおじさんへと絵里ちゃんは可愛く、子豚ちゃんになりながら不満を漏らす。

「あっ、はははっ。そうかぁ、そうか、絵里ちゃん……。でものぅ、絵里ちゃんもママさんの娘じゃからのぅ、十分過ぎるぐらい綺麗じゃし。可愛いとおじさんは思ぅけんどのぅ」と。

 プンプンと拗ねている絵里ちゃんのことを自身の娘や孫をなだめるように。

 優しく言葉をかけながら彼女の容姿を褒め称え、絶賛すれば。

「……でもわしゃのぅ、絵里ちゃん? 絵里ちゃんがこんなにも小さい頃から知ちょぉるけぇ。絵里ちゃんのことを、他の中年のおっさん達のように、いやらしい目で見る事はできん、のぅ」と。

 家の怖い顔のおじさんは苦笑いを浮かべながら絵里ちゃんへと告げた。

「ふぅ~ん、そうなんだ。おじさん?」

「うん、そうなんじゃよ。絵里ちゃん」と。

 家の怖い顔のおじさんが頷きながら絵里ちゃんへと言葉を返せば。

「絵里ちゃんも知っての通りでのぅ。おじさんはこの歳になっても未だ独身じゃけぇ、奥さんもおらんから、子供もおらん……」と。

 家の怖い顔のおじさんが絵里ちゃんへと語り始めると。

「おじさん独り身だから寂しいの?」と。

 絵里ちゃんが自身の小首を可愛く傾げながら。

 家の怖い顔のおじさんへと訊ねてきたよ。

 だから僕【芋かりんとう】はね、絵里ちゃんに見惚れてしまったよ。



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