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僕と怖いおじさん(芋けんぴ達の独り言) 第8話 みんな僕のことを知っているかな?(8)


#創作大賞2023
#お仕事小説部門#お仕事 #移動販売・対面販売 #ラブコメ・恋愛 #おじさん #駄菓子・豆菓子・珍味・ドライフルーツ #未亡人・JK少女 #女子大生 #人妻

第8話 みんな僕のことを知っているかな?(8)

 まあ、そんな僕【芋かりんとう】なのだが。

 僕【芋かりんとう】のこの素晴らしい。スーパーボディーを凝視して、購入を決めてくれるお客さま達……。

 お嬢さま、お姉さま達の様子を僕【芋かりんとう】は窺いながら。

 女性は本当に甘い物が好き。

 大好物なのだなと、僕【芋かりんとう】はつくづく思う。

 でもね、僕【芋かりんとう】のことは若い男性……。

 お兄さん達も好きだし。

 壮年、高年層の男性の人達も。

 僕【芋かりんとう】のことを。

『美味い!』

『美味しい!』と。

 彼らは歓喜しながら褒め称えてくれるから。

 余り関係はないのかな? と思いはするのだが。

 でもね、僕【芋かりんとう】の中でも。

 特に出荷の最中に割れ、砕けることもなく。

 大変に長い奴ら。

 エリート気分でいる輩達がいるのだが。

 その者達を見るお嬢さま、お姉さま達の瞳は何故か、潤み、優艶な眼差しで。

 生意気なあいつらを某アイドルグループ達みたいな様子で。

 艶やかに見詰めるだけではなく。

 あの生意気な奴らへと麗しいお嬢さまから淑女、高年層のマダムのお姉さま達に至るまで。

 あいつらを凝視する度に黄色い声──声援を送り続ける。

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