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フードロスと売り切れ御免

市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。

近年取り立たされておりますフードロス問題。
そして第一次産業の衰退と国内自給率の低下、、、、。
先進国の中でも高い食料廃棄率と青果物の国内自給率の低下という一見相反するこの2つの課題を持つ日本。

国内産自給率が低下しているのに食料が余る、、、、

これは簡単ですね。単に輸入の青果物がどんどん日本に入ってくるから食料が余る。もちろん政府がこの事に対応すべき点は多々あるのでしょうが、まずは消費者一人一人が安心安全で世界でも高水準の国内産青果物に目を向ける事が一番てっとり早いのではないでしょうか?

スーパーの総菜や冷凍食品、外食チェーン等のコストを抑えるのに使われる輸入青果物。これらの商品を買わず、、、、とは言いませんし、ついつい便利で時短な食品を買わざる得ない場面もあるかと思いますが、国内の生産者が確実に減ってきている事に目を向ける国になってほしいと思います。

国内で青果物を作る生産者がいなくなればあとは輸入に頼らざるを得ない
ということは国内の食料危機にも繋がります。

だって人間の食べるという事を諸外国に委ねるということになるわけで
それは、食べ物がいつなくなってもおかしくないという事です。

スーパーや量販店においてもこのフードロスを機に考えて欲しいのが昭和の八百屋さんがよくしてた「売り切れ御免」方式です。

その日に市場から仕入れた物は残さず全て販売する

ここ数年で関東でも関西でもこのような八百屋さんが一部若い世代が中心となり、増えてきているようでこれは非常にうれしい事かなと思います。

大手量販店等でこのような売り切れ御免方式をとれば、もっと青果物の流通スピードが速くなり商品劣化もなくなるのかなとは思いますが、一部の頭の固い上層部からすれば、売り切れ御免なんて言語道断!販売チャンスをのがしているじゃないか!!なんて怒られるかもわかりません。

日々変化する需要と供給、また青果物においては、品質や鮮度がある中でこの昭和の売り切れ御免方式はフードロスに一役買うのではないかと思っております。



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