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楽器選びは結婚相手選び

今日は小学生のお子様のフルサイズヴァイオリン選びをお手伝いした。

ヴァイオリンのケースはヴァイオリンのおうち。しっかりヴァイオリンが守られるのはもちろん、気に入った形、使い勝手のいいものを。

ヴァイオリン自体も、見た目で判断してはダメ!と言われることもあるけれど、気に入ったニスの表情、木目、木の色など、人生の相棒だからとっても気に入ったものがあればそれもよし。結婚相手選びと同じ。

もちろん、音選びは結婚相手選びでいうと内面と同じ。
遠くから聴いたり、実際に弾いてみたり、
値段ではなく1番ピンときたもの、お気に入りのものを。

ヴァイオリンにはいくつかの価格のランクがある。
①工場製の量産モデル
分数ヴァイオリンなどではよくあるこのタイプ。分数ヴァイオリンなら1〜2年で使うものなので良いけれど、フルヴァイオリンは一生を共にする相棒なので、そういった観点からはあまりおすすめではない。

②手作業で行っているけど、複数の人が携わって作っているもの。
もちろん手作業なので、作りは細かくより良い響きがする。しかし、一人の人が作るワケではないので、それなりではある。

③一人の製作家が素材選びから3〜4ヶ月かけて作るもの
この辺りからは相棒としては十分な楽器に。
私だけの楽器、世界に一台の楽器に。

④骨董品的価値の楽器
ヴァイオリンは人間の人生よりもずっと長く使えるため、1900年代の楽器はよくある。
それ以前のものになってくるとプレミアがついた価格になることも。
とは言いながら、値段で決めるものではない。
赤と青、どっちが高級ですか?というような比較に近い。好きなものを手に取ること、それが楽器選びと同じこと。まるで結婚相手探し。

お気に入りの一台、ずっと大切にね。

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